2019年01月10日

「西欧精神の探究」上下巻 堀米 庸三(編)、木村 尚三郎(編) 日本放送出版協会

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内容は拾い読みをしていましたが西欧中世と言えば名が挙がる有名所の方々が各章を担当されてます。

但し、各章の文章量の制限故か、相当深い内容のことを書いていても表現的にはかなり圧縮された形で書かれている為、書かれた文言の背景にあるところを分かったうえで紙背を読まないと何も意味のない単なる文字の羅列として読めてしまう点があります。

また、なんというか個々の執筆者の本を読んだうえで総括的な意味で鳥瞰するぐらいの視点で読めば、本書の意味もなるのでしょうが、いかんせん、物足りなさが半端ないです。

本書で関心のあるところに目星をつけたら、執筆者の関連書籍を読むぐらいですかね?
本書の利用法としては?

参考文献は全然足りないし、別な意味でストレスが溜まってしまう本かと。
もっと大部の本格的なものだと良かったのですが、あくまでも放送大学用の試験的試みですもんね。
実は、1巻物で本書を持っているのですが、あえて持ってなくても良さそうなので手放すか検討中。

それよりも中世哲学で欲しい本があるから、あちらを買って手元に残そうか思案中。

【目次】
序 十二世紀と現代
1 革新の十二世紀
2 西欧農耕民の心
3 都市民の心―自由の精神
4 グレゴリウス改革―ヨーロッパの精神的自覚
5 祈れ、そして働け―西欧の修道精神
6 正統と異端―十二世紀の社会宗教運動
7 騎士道―剣を振るうキリスト者
8 愛、この十二世紀の発明
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
9 西欧型政治原理の発生―封建制度と封建社会
10 大学と学問―自由な思索の展開
11 近代科学の源流―スコラ自然学と近代
12 中世人の美意識―ロマネスクとゴシックの世界
13 賛美と愛の歌―グレゴリオ聖歌と世俗歌曲
14 中世と現代―革新の世紀の終末と再生


西欧精神の探究―革新の十二世紀〈上〉 (NHKライブラリー) (amazonリンク)
西欧精神の探究―革新の十二世紀〈下〉 (NHKライブラリー) (amazonリンク)
ラベル:書評 中世 歴史
posted by alice-room at 23:47| Comment(0) | 【書評 歴史B】 | 更新情報をチェックする

「世界の涯ての夏」つかいまこと  早川書房

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ファーストコンタクト物になるのでしょうか?

文体はいいのですが、最後の最後のところでSFとしてもう少しなんとかならなかったのかなあ~というのが率直な感想です。

途中まで、さりげなく引き込むので何気に期待させておきながら、軽い肩透かしをくらった、そんな感じです。

最近、この手の一場面だけ切り取った風の作品をしばしば見かけますが(昔からもあるのだけれど・・・)、それでもやっぱり文体に流れ、根本的な世界観の構築がない砂上の楼閣のような作品の一つという感じがして仕方なかったりする。

もうちょい突き詰めて、突き詰めていくとどこか突き抜けていけそうなのに・・・口惜しいような気がしてならない。

本書は一読すれば、しなくても十分で手元に置いておく対象には入らない本です。
売却決定。本棚には再読したい本を置くだけで精一杯だもんね。
そろそろ売り飛ばして、場所を開けなければならない本が溜まってきたので、段ボール箱に入れておかないと。

世界の涯ての夏 (ハヤカワ文庫)(amazonリンク)
posted by alice-room at 23:31| Comment(0) | 【書評 小説C】 | 更新情報をチェックする

僕僕先生 3~7巻 仁木 英之 新潮社

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『胡蝶の失くし物』3巻
『さびしい女神』4巻
『先生の隠しごと』5巻
『鋼の魂』6巻
『童子の輪舞曲』7巻

本シリーズは通し番号が振ってないので、この本読んだから次の本はどれか分からなくなるのが難点。
その辺、出版社さん不親切じゃないかなあ~。何らかの意図があるのかもしれませんが、イチイチ順番
を控えておかなければならないのが面倒だったりする。

さて、3巻は刺客が登場するのですが、あっさり道中の連れとなっていきます。
4巻はのんびりとした流れが段々と大事になっていきますね。
先生の過去がかなり暴かれますが王弁がまたまた活躍します。で、次巻へ先生の過去は続いていく順当な流れ。

5巻に至っては、う~ん、太平天国のアレではないですが、この手のユートピア思想、つ~か独立国思想の話は、
個人的には中国ものとはノリが違うので出来れば、本シリーズでは扱って欲しくなかったですね。
正直、当初の世界観からは相当隔たりがある路線だと思いました。
興覚めしつつ、とりあえず読了しましたけどね。

6巻は蚕嬢が人に戻っちゃうでしたっけ?
何巻に何が書いてあったのか・・・既に忘れかけていたりします・・・・呆けたか私。

で、7巻は番外編の短編を集めた作品。
ここしばらくの中では、これが一番良かったかなあ~。
1巻目のほのぼのとした素敵な雰囲気が一番出ていて、個人的にはこの辺が好き!!
中国の志怪小説の流れを現代風にアレンジしていて、且つ方向性は揺るがないこの路線の小説は思ったよりも
少ないのでその意味でも期待したいところですね。

さて、とりあえず、残りを読了したいところですね。

胡蝶の失くし物―僕僕先生(amazonリンク)
さびしい女神―僕僕先生 (amazonリンク)
先生の隠しごと―僕僕先生(amazonリンク)
鋼の魂―僕僕先生(amazonリンク)
童子の輪舞曲(ロンド)―僕僕先生(amazonリンク)
ラベル:書評 中国
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2019年01月06日

「多摩の古社寺305 」平野 勝  けやき出版

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最近、御朱印巡りをしているのでこの手の寺社仏閣に関する本をあれこれ読み漁っていて見つけた本。

とにかく普通のこの手の本では出てこないようなマイナーな神社や寺がいろいろと出てきます。
大きな神社や寺ではないのでご由緒や縁起等、簡素なものしか記述はありませんが、まずはこんなのがあるってのが分かり、本書をきっかけにネットや他の本で調べて、あちこち行こうとするのには有意義な本です。

以前に自分が行ったところなども本書で確認すると、それなりに情報が書かれていて結構、有難かったりします。

但し、かなりディープな感じのマニア向けですかね?
適当に地図やカーナビで見つけたところや自分で歩いていて、車で走っていて偶然に見つけたところをあちこち訪問してたりするような好奇心旺盛な人向け。

普通の方が本書見ても活用法がないし、大手の神社・寺と比較しても意味がない点に気づかないような人には無用な本かと。
その分、ある種の人には大変有用な本です。

個人的にはこの本と「埼玉の神社」(3分冊)・・・アマゾンでも載ってないけどね。あるとこにはあったりする。
があれば、非常に便利かと。

多摩の古社寺305(amazonリンク)
ラベル:書評 寺社仏閣
posted by alice-room at 01:14| Comment(0) | 【書評 歴史B】 | 更新情報をチェックする

「ビブリア古書堂の事件手帖」1~7巻 KADOKAWA 三上 延

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1巻だけだいぶ前に読んでいて残りも後で読もうと思って放置したままだったのですが、ちょっと時間が出来たので1巻からまとめて全巻を読了しました。

最初はかなり長閑ないい雰囲気だったのですが、途中から段々と方向性が変わり、居なくなった母親が出てくるようになってから、一気に別物の作品となりました。それもそれなりに楽しく読めるのですが、1巻のまま、ダラダラと日常系ほのぼの路線で継続出来ればより素敵な作品として記憶に残ったと思います。その辺がちょい残念な作品。

一地方の古書店主でしかも年齢が若い人がプロがひしめく古書業界でしかも最前線の舞台に出てくるのは、冷静に考えれば考えるほど無理し過ぎて不自然さが鼻についてしまう・・・・。


<以下、ネタバレ有り。未読者注意>




まあ、国内の話であれば、まだギリであってもシェイクスピアのファーストフォリオって無理有り過ぎ。
確かにバブルの頃には、なんでもありとしても、専門の研究者が複数人で鑑定して真贋を判断するものを専門家でもない一古書店主がどうやって判断できるのか? また、それがどうして国内の交換会なんでしょうか?

普通、世界に名だたるオークションハウスでもなければ、あり得ない話ですしね。

また、あの程度の金額で競るってのも無理有り過ぎてねぇ~。
一古書店主が出せる金額から逆算しているにせよ、高額な書籍を扱っている母親があの程度の金額で競りから降りるなんてあり得ないし、その直後に資金繰りがついたから、高額で買い取ってくれるとか・・・この辺を読んでいて一気につまらなくなりました。

さすがにもう最後なんで読了しましたけど、これが早いうちの巻で書かれてたら、続巻は読まなかったと思います。

設定に無理させ過ぎ!!
謎解きは、ほどほどで読者もそれほど期待していないと思いますのでむしろ日常系のやり取りを延々と書き連ねた方がずっと素敵な作品だったのに・・・などと一読者は思っちゃいますね。

本の知識はもとより人脈や業界ネットワークの情報が必須の高額古書の取り扱いで人見知りする人物は、あり得ないでしょう。
話を変な方向に広げ過ぎてしまい、プロットの段階で失敗したと思います。

キャラがいいので、そこをもっと生かした作品が別エピソードとかであるといいのですけれど???

関連本っぽいのもあるみたいですが、どうなのかな?
まあ、本書はこれで本編完結してるみたいですので、読みたい別な本に行きます。

ビブリア古書堂の事件手帖 (メディアワークス文庫)(amazonリンク)
posted by alice-room at 01:01| Comment(0) | 【書評 小説C】 | 更新情報をチェックする