2005年12月01日

「山伏」和歌森 太郎 中央公論新社

なんと言えばいいのでしょうか? 端的に言うと、面白くもなんともないってところでしょうか。山伏が僧侶等とも密接な関係を持ち、檀那を持っていてそこにお札やら護符やらを売っていたとは知りませんでした。

ただ、単に山に入って修行しているもんだと思ったんですが・・・。さらに言うと、僧侶は厳しい資格検査があってなかなかなるのも大変だったのに、山伏はeverybody O.K.で髪型も伸ばしてもいいし、妻を持ってもいいと俗っぽいこと甚だしいのは、本書を読んで初めて知りました。

でもね、その山伏ゆえの特殊性や加持祈祷の内容や社会的な意味合い等の解説は、個人的にはどうでもいいようなことばかりで、もっと楽しいエピソードとか呪的なものなどを期待していた私には、面白くありませんでした。勿論、民俗学的な興味をひくほどの内容もないし、ただ文章が長々と続いている感じです。

まず、お薦めできない本ですね。もっと、いい本があると思いますので読むならば、他の本をどうぞ!

山伏―入峰・修行・呪法(amazonリンク)
posted by alice-room at 23:52| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 宗教A】 | 更新情報をチェックする
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