基本的な経済の動きと種々の要因の関連性、影響を真っ当な経済原則から説明した部分と、「効率的市場仮説ってナニ?それ食べれんの?」ってな感じで市場の不完全性に根差した歪みをついた泥臭い投資手法(アナクロニズム的過ぎる・・・だが、当時の時代的には決して間違っているとは思えないのが・・・別な意味で悲しい)が混在して紹介されている。
しかし、シンクタンクがこういう本を出している段階で、申し訳ないがレベルが低過ぎて泣けてくるのだが・・・・。まあ、当時銀行さんなんかもやっとシンクタンクもどきを作り始めたぐらいで就職活動した際もレベル低かったもんなあ~。最低限の近経スレスレのレベル。証券系の大手はさすがにしっかりしていたけどね。ふと、そんなことを思い出してしまいました。
まあ、いい、本書のお話に戻ります。
東証とか日本での株式投資に限ってなら、暗黙の了解で知っていて良い知識でしょう。これぐらいは、言わずもがなでしょうが、文章で認識できる機会はそんなにあるものでもないし、少なくとも何故そうなのか明確に説明があるのは良いと思います。
しょうもない個人の○○投資法とかいう、ゴミではありません。原則、論理的な説明はされています、つ~か、しようとしています。
マクロ・ミクロに証券投資理論を押さえたうえで、こういう泥臭いのも把握しておくことは肝要かと。結局、株価はファンダメンタルと人間心理の混在として実現されるシグナルですしね。
市場参加者の思考方法として、参考になります。それを出し抜くことこそが、ポイントですけどね!
【目次】気になる株の売買チャンス99の公式―株式市場・投資環境の強弱と株価の動き方の法則がスッキリわかる なぜいままで言ってくれなかったのか(amazonリンク)
第1章 株式投資の基本を抑えておく
第2章 株価を動かす投資環境を見抜く
第3章 株式市場の強弱をキッチリ判断する
第4章 これで株の銘柄選びは失敗しない
第5章 肝心の売買タイミングをとらえる
第6章 業種別に株価の動き方を読む
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