
和風テイストで、江戸時代が舞台。神様が人間にとりついて運命を翻弄するのですが、神が人にもたらす禍福は、神様視点では良い悪いの区別がなかったりする。
ただ、ただ、神様として為すべき仕事をするというのですが・・・ふとしたことから、とりつかれてしまった人物がなかなか好人物に描かれていて、その身の上が気になります。
そういう人物の周りには、彼を助けたいと願う善人が何気なくいたりするのもまたむべなるかな? 災いをもたらすとして避けられるべき神も、一癖も二癖もある人物として描かれ、憎んでも憎みきれない味のある存在となっています。
舞台は古いですが、基本的な感覚部分は完全に現代感覚ですね。過去の習俗を現代人の視点から眺めた上で、共感できる部分と否定したくなる部分を明確に出しつつ演出されてますので、見ていて分かり易いし、うまく感情移入ができるようになっています。
それなりに面白いかと。ただ、感動した、とか、是非見なさいとか、いうような作品ではないです。暇つぶしには、悪くないかな。
私的には、いろんな意味で刺激が足りなかったかも。
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ラベル:映画