
これも結構面白かった。私もイーバンクをはじめ、ネット銀行関係の口座をいくつも持っているが、実物の店舗もいらないし、かなりの部分をシステム化すれば、人件費も削減できるから、運営コストは相当低くて済むのかと誤解してました。
何気にコストがかかるんですね。安全性などを考慮する余り、システム関連費とかも相当金くっていそう・・・。それとも効率の悪いシステム開発(委託)とかやっているのか???
知り合いからもあの手のは、仕様段階での詰めが甘く、現場レベルでの効率性に十分に寄与しないモノが結構、ボコボコ単発で作られているような噂も耳にする。
一般論ではなく、個別具体的な利用場面を想定して、現場のユーザーからきっちり要求するもの(当人には自覚できていないレベルまで含めて)を汲み上げて作り込むべきなのでしょうが、言われたことをただやるので終わっているんだろうなあ~。もっとも昨今は、言われてことさえ満足にできない水準らしく、システムトラブル多いものなあ~。
まあ、それはおいといて。
せっかくネットで資金を集めても、運用先がなくて債権投資などしてるってのは、知りませんでした。農林中央金庫とかみたい。本誌で初めて知りました。せっかく資金があるのに、それって考え無しなんですね。いささか経営戦略レベルでマヌケっぽいかも?
そうそう、その延長戦上つ~か、絡みでSBIコングロマリットって面白いですね。以前、孫さんを扱ったインターネット財閥って本がありましたが、SBI証券(旧イートレード)を足がかりに銀行、生損保などを矢継ぎ早に作って、顧客の大掛かりな囲い込みしてるんだ。
携帯やヤフーBBとかもグルだもんな。ネットで検索という行為自体が即、ソフトバンクグループと係わり合い無しにすまないもんね。う~ん、よくやるよね。
そのうち、次期オールドエコノミーになるTV産業とかも傘下に組み込むんだろうなあ~。
以下、メモ抜き書き:
キーワード:ネット上で広がる金融コングロマリット実に興味深いね。これらの金融持株会社がSBIホールディングスなのだけれど、先日のゼファーがこけた件と市況の悪さなどから、タダ同然の価格だったりする。
ブローカレッジ&インベストメントバンキングがグループ全体の収益の半分(426億円中の250億円)を占め、アセットマネジンメントが165億円と続く。上記の2分野は市況に影響され易い特徴がある
対応策として、ファイナンシャルサービス(ネット銀行、ネット生損保)、住宅不動産関連の強化
SBI銀行の顧客は、半分がSBI証券に由来し、将来的には証券に代わってグループの中核に。
損保は自動車関連で、生保は住宅をターゲットにし、それらに関わる部分も全てグループ会社を設立して顧客レベルでのワンストップサービスと共に、全て自グループ内で完結する仕組みを作りつつある。
配当の利回りだけで5%超えるのに、あの安さ。もう少し私も仕込んでおこうっと! さて化けてくれるといいが・・・。
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「週刊 金融財政事情 2008年7月7日号」