
シャルトル大聖堂とやアミアン大聖堂、他にも世界遺産として登録されている修道院などの写真が、それなりに綺麗だったので読んでみました。
トンボの本とかと同系列の体裁でビジュアル重視の昨今よくあるタイプの本です。写真は可も無く不可も無く、ただ解説はよく言っても観光ガイド+αレベル。写真に紙面の大部分を割くのはいいのですが、ガイドブックではないのなら、もう少しピンポイントで興味深いエピソードとかぐらい紹介しても良いかも。
表面的にはそういう説明されることもあるけど、厳密には否定されているようなあまり調べていない解説が散見され、読んでいてがっかりし、なんかひっかかった。
似ているようでいて、本書とは全く異なる、本質がしっかりした「大聖堂物語」とかとは似ても似つかない。ひとえに著者の知識量と情熱の差ですね。
何もこだわらずに世界遺産をシンプルに見て回りたい向きにはどうぞ。世界遺産を見ただけでは満足できないような、好奇心旺盛の方には不向きです。
【目次】フランス世界遺産の旅 (ショトルトラベル)(amazonリンク)
第1章 パリとイル・ド・フランス
第2章 北フランス
第3章 フランス北西部
第4章 ロワール川とその周辺
第5章 フランス中部
第6章 フランス南西部
第7章 南フランス
第8章 フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼道
第9章 その他の世界遺産
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