2008年09月08日

「零崎曲識の人間人間」西尾維新 講談社

ningennigen.jpg

ずいぶんとしばらくぶりだったので、もうすっかり戯言シリーズの登場人物関係は、記憶から消え失せていたみたい。正直思い出すのに時間がかかってしまった・・・。

しかし&しかし、読み進めていくうちに忘却の彼方からあれやこれやと登場人物が浮かび上がり、改めて戯言シリーズを読み返したくなる衝動に襲われました(ハハハ)。

もっとも、戯言シリーズ(舞台背景)を知っていなくても、この本だけでも十分に読者を引き込むパワーがあると思います(掴みはOK)。

だって冒頭から、待ち合わせの場所とその恰好ですか・・・!(未読者の為に詳細は言及せず)。その組み合わせも既に良識に反してるし!

しっかし、なんつ~か、やっぱ、怪しいよなあ~色々と。でも、女子中学生の子荻ちゃんとデートできるんなら『悪くない』かな? 勿論、私はデート代を全額持ちますけどね(笑)。

今回は、零崎一賊の中でも特に陰の薄い存在、"少女趣味(ボルトキープ)"こと曲識が活躍します。零崎一賊は、本当に個性豊かで楽しいですね~♪ 

酷薄のようでいて、どっかでつながる擬似(エセ)家族というのもなんとも微妙で興味深いです。まあ、気になっていたあの後の伊織ちゃんも出てきますしね。

読み進めるうちに、やっぱりさりげなく(時に思いっきり主人公めいて)戯言関係者が出てきますので、知らないとその分は面白さ半減ですね。逆に他のを読破していれば、懐かしさに襲われること必至でしょう。

まあ、私のツレ曰く、「戯言(ざれごと)ではなく戯言(たわごと)」の会話かもしれませんが、読んでいて私は好きなんですよ~。会話の内容は平凡かもしれませんが、それが文章にしても楽しく平凡に読めるのは、非凡な才だと思うんですが・・・。

戯言読んでた人なら、『とにかく黙って読んどけ!』ってカンジですね。

しかし、この著者のネーミングセンスは相変わらず、つ~か、紙一重を破ってしまったかもしれませんね。今回。アンドロイドの名前、これありっすか?(苦笑)

やっぱ西尾維新は、面白いと思う(刀語以外)♪


零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス ニJ- 21)(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「零崎双識の人間試験」西尾維新 講談社
「零崎軋識の人間ノック」西尾維新 講談社
「クビキリサイクル」西尾維新 講談社戯言シリーズはここからスタート!
「ザレゴトディクショナル」西尾維新 講談社
西尾維新 栞(しおり)12種類
posted by alice-room at 09:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 【書評 西尾維新】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
alice-roomさん、こんばんは
『零崎曲識の人間人間』も面白かったですね!
ファンサービス的な小説なので、あくまでも本編を読んでいないと楽しめませんが。
ご存じかも知れませんが、アニメ版『化物語』の公式サイトで、アニメイラストの第1弾が公開されました。
http://www.bakemonogatari.com/
監督は、『さよなら絶望先生』や『月詠 -MOON PHASE-』の新房昭之です。
僕は、彼の作品は見たことがないのですが、alice-roomさんの記事を拝見していると期待できそうな気がします。
一体どんな作品になるのか楽しみですね。
Posted by lapis at 2008年09月09日 23:58
lapisさん、おはようございます。

>『零崎曲識の人間人間』も面白かったですね!
はい、やっぱり西尾氏の作品は楽しめます(笑顔)。

おおっ! 「化物語」のアニメ化は知っていましたが、公式サイトの存在を知りませんでした。イラスト速攻で保存しました。いつも情報有り難うございます。

製作はシャフトで、新房監督なのですね。ふむふむ。おそらく・・・ただでさえ楽しい作品ですが、より楽しさが増すことを期待したいですね!
本当に楽しみです♪

Posted by alice-room at 2008年09月10日 08:40
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック