
端的に言うと、上っ面をなでてあれこれ書いているものの深くその現象や物事に掘り下げることがなく、知的好奇心を刺激されません。勿論、何ら知識を得ることもできません。
せっかく神の飲み物ソーマを出しながら、その歴史的意義や文化的意義、あるいは薬理学的な意味のどれも満足のいく説明がなく、ただ意味もなく紹介しているだけ、非常にお粗末な文章で本書を通して何が言いたいのか分かりません。
この本を読むならば、もっと俗っぽい「悪い薬」とかドラッグ系の本でも読んだ方がなんぼかマシです。もったいぶって、グノーシスとか出しても文脈上、何の意味があるのか不明だし、クンダリーニがどうとか言っても・・・???
こんな本読むよりも声明やグレゴリウス・チャントのCDでも聞いた方がよっぽど神秘体験できます。じゃなければ、何も持たずに青木が原樹海を3日間彷徨えば、いくらでも神秘体験できるのではないかと? 朝鮮朝顔の種でもなんでもトリップできますしね。暇つぶしにしてもしょうもない本でした。失敗&失敗。
もっと、面白い本ないかな~?
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「媚薬」エーベリング (著), レッチュ (著) 第三書館