本書の作品中、2作品「パルタイ」と「非人」を読んだ時点で耐え切れずに読書をやめました。従って、全作品を読破していません。
上記2作品から思ったのですが、どうやら共産系の学生運動を独自の視点で描いた作品みたいですが、なんだかなあ~???
どうにも言葉が上滑りしているだけのように感じられ、その視点や意図が分かりません? 学生時代から、徹底してその手のものを否定して生きてきた私の価値観もあるのでしょうが、辻井喬氏の同様な学生運動を描いたものや、野阿梓氏の革命的テロリストなどの小説は、面白いし、大好きだったりします。
単に面白くない、共感できないというのが原因でしょう。きっと。
いっそのこと「家畜人ヤプー」とかまでいってしまうとまた、感じ方も変わるのでしょうが、本作が著者の出世作というのは・・・はなはだ疑問に感じました。
これで注目されたのって、なんで???
う~ん、結構好きで何冊も作品を読んでいる作家さんですが、個人的にはイマイチ後味の悪い感想でした。残念。
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