
先日、信用取引で軽く大損した(追証が発生したのに入金日を一日誤解してて、強制決済されちまった!)ので初心に帰る気で読んだ本です。
まずは信用取引の初心者には必須の基本事項の説明がしてあります。その辺は、過不足なくOK。
ついで、テクニカルな売買タイミングの解説があります。まあ、テクニカルと言っても、いわゆる根拠の無い経験則(+α)オカルト的予断の個人的おまじないレベルの話ですので、パラパラと飛ばし読みで良いでしょう。
普段だったら、これで書評終りなんだけど、先日、今更初心者でもあるまいに・・・と思っていて信用取引で墓穴掘ったばかりなんで、自分なりに反省すべきことが多く、本書の中の記述にも改めて気付かされることも多かった。
投資をする以上、当然の前提なんだけど、事前に損切りや売りのルール(基準値から10% or 20%の乖離でアクション)を決定し、その基準になったら、機械的にルールに従って処理するとかね。
サンク・コストなど人は常に過去の行動にひきずられて、現状認識にバイアスをかけてしまう為、株とか塩漬けにしちゃうんだよね。投資する前から塩漬けの場合のコストまで計算して投資してたんだけど、想定外の株価暴落に対してまで、考えていなかったのが今回の敗因。
追証で確定した分の1.5倍まで追加入金する準備してあったのに、旅行でネットを見なかった数日が大失敗の原因だった。うかつ~(号泣)。
しかも今回は、意図的にリスキーなポジションにしていたので(信用取引と同一銘柄を現物でも購入し、代用証券として保証金の一部に組み込んでいた為、更にレバレッジがかかっていたりする)、あっというまの急落に対応できなかった。
ちぇっ! 現在はだいぶ株価が持ち直しているだけに、惜しい事をしました。本当なら、ナンピンで買い増す局面なので残念です。
まあ、短期的には売りですが、長期的には必ず上昇するのが目に見えているだけに悔しいです。後は、現在の価格が数ヶ月続いてくれることを願うのみ。その間に、もう一回仕込み直す予定。
中長期投資において、株価の下落は、最大のバーゲン売り場。皆が絶望している時にこそ、有り金全部を突っ込んでおかねばね。分散投資でリスク軽減というのは、それなりの資産が出来てからの話だし、たいした額でないなら、徹底的に絞って一点集中投資の方が効率がいいのは自明でしょう。
人の意見に従うような人は、投資に不向きでしょう。独善こそ、最善かと。但し、謙虚さの欠如した無知は、論外。さて、私の場合は、どうなることやら???
もう一度、最悪のシナリオを想定して、対応策を考えたうえで毎月ひたすら買い増し続けますかね。とりあえず、5年後に3倍以上が最低の目標ラインです。じゃなきゃ、意味ないしねぇ~。
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プロローグ 信用取引をやると、なぜ儲かるのか!?
1 信用取引の仕組みと始め方
2 信用取引ではリスク回避の準備も大切だ
3 信用取引の売買の知識
4 信用取引ではこんな決まりを知っておこう
5 信用取引の買建のタイミングはここだ
6 信用取引で買ってはいけないタイミングはここだ
7 信用取引の売建のタイミングはここだ
8 間違っても売ってはならないタイミング
9 リスク回避のための「損切り」のタイミング
10 信用取引ではこんなことをしてはならない
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