2008年09月17日

「創竜伝12 竜王風雲録」田中芳樹 講談社

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もう何年前ぐらいだろうか・・・11巻を読んだのは? たまたま12巻を図書館で見つけたので読んでみました。

どうやら、時空を越えて中国の宋代のお話になっているようです。たまたま人身の姿で、長兄が人界に落ちたところから、始まります。本編の中にあるのに、番外編みたいですね。

でも変わらないですねぇ~。竜堂四兄弟。歴史上の有名人を『創竜伝』流に生き生きと描写しつつ、主役の四兄弟も「らしさ」を失わずに伸び伸びしているようです。

私が久しぶりに読んで懐かしいというのもあるのでしょうが、ノリはもういつもの(いい意味での)内輪向けのような心安さです。安心して楽しめるのは間違い有りません。

ただ、特徴的な毒のある辛辣な批評は、いつになく毒がないようにも思えました。時代がより辛辣さを地で行く中国では、さすがに毒気が抜けたようです。

でも、個人的には悪くなかったかな? シリーズで読んでいる読者なら、きっと読むでしょうし、読んで悪い気はしないでしょう。

創竜伝〈12〉竜王風雲録 (講談社文庫)(amazonリンク)

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posted by alice-room at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 小説B】 | 更新情報をチェックする
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