2008年09月17日

「役小角」谷恒生 徳間書店

うん、いわゆる「役小角」として知られている伝承にそこそこ忠実に則りながら、それをうまく小説の題材に生かして、まとまりのある小説に仕上がっています。

物書きとしては、達者な筆と言えるでしょう。読み易く、それでいてきちんとまとまった読み物になっています。読んでいる時もそれなりに面白く感じたのですが・・・。

読み終わると何にも残りません。

一時間なり、二時間なり、暇つぶしに読むのなら、悪くないのですが、わざわざ読む価値があるかと言えば、無いですね。

決して駄目な作品ではないと思うのですが、もっといろんなことを知りたい&読みたい私としてはお薦めしません。

どうしても新鮮な感覚をもてないし、平均点以上の部分を見出せませんでした。巷によくある伝奇ノベル小説以上のものではありません。


役小角―冥府魔道 (トクマ・ノベルズ)(amazonリンク)
ラベル:書評 小説
posted by alice-room at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 小説B】 | 更新情報をチェックする
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