物書きとしては、達者な筆と言えるでしょう。読み易く、それでいてきちんとまとまった読み物になっています。読んでいる時もそれなりに面白く感じたのですが・・・。
読み終わると何にも残りません。
一時間なり、二時間なり、暇つぶしに読むのなら、悪くないのですが、わざわざ読む価値があるかと言えば、無いですね。
決して駄目な作品ではないと思うのですが、もっといろんなことを知りたい&読みたい私としてはお薦めしません。
どうしても新鮮な感覚をもてないし、平均点以上の部分を見出せませんでした。巷によくある伝奇ノベル小説以上のものではありません。
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