2008年09月23日

西洋絵画の父「ジョットとその遺産展」in 損保ジャパン東郷青児美術館

giotto.jpg

いつもお仕事に行く途中でこの美術館の前を通るので、気になっていました。今回は、割合私の好きなジョットだったのでようやく行く気になりました。

日曜日の午後(9/14)だったせいか、お客さんはかなり少なくゆっくりと鑑賞できました(笑顔)。

ビザンティンの定型化した表現手法から、自由な表現方法へ移行する契機となったジョットですが、ルネサンス的な表現(勿論、これだって約束事はあるんですけどね)に慣れ親しんだ現代人の私には、感じ方が違うんですよねぇ~。むしろ真逆だったりします。

Giotto3.jpg

ギリシア正教的なイコンの風情を漂わせているのが、かえって新鮮に感じられるのですが・・・。

ジョットの魅力は、定型と非定型の過渡期の微妙なバランスこそではないでしょうか。特に、美術の専門家でもない単なる美しいモノ好きとしては。

実際、今回の展示では、ジョット風の影響下の作品が多数出ています。『マドンナ&バンビーナ』イタリアにいくとそれこそ、至るところで嫌ってほど見る構図ですね。ああ、ここんとこイタリア行ってないなあ~。シエナ行きたい!

giotto2.jpg

そうそう、今回はスクロヴェーニ礼拝堂を写真で紹介していました。勿論、壁画だし、持ってこれる訳はありませんが、個人的にはいささか不満。

写真で展示するなら、一部でいいから模擬礼拝堂でも作って欲しかったなあ~。そうしないと、雰囲気が想像できません。西美とかじゃないと、そんなことまでやってらんないだろうなあ~というのは分かるのですが、あの圧倒するような雰囲気が伝わってないような気がしてなりません。

だって、極論すると写真でしかないんだから、もっと&もっと展示方法に工夫して欲しいなあ~。知恵は絞れるはずです。今後に期待。

なお、常設展に一時散々話題になったゴッホの『ひまわり』があります。確か53億円 or 58億円ぐらいじゃなかった。別に値段がどうのこうのいうわけではありませんが、あの展示で作品を生かしているようには思えません。ゴッホ美術館に一年の半分ぐらいは、無償で貸与したら、全人類居に貢献する有効な活用方法かなあ~などと庶民でひとごとの私は思ったりしました。

でも、あれは生かしきれてないでしょう、間違いなく。今後に期待せずにいられません。

話は変わります。
ここって実に見晴らしがイイ。都庁の展望台もいいけど、景色を観に行くついでにぶらりと立ち寄るのも良いかも? でも、無性にイタリアに行きたくなりますよ~(笑顔)。

関連サイト
損保ジャパン東郷青児美術館

ブログ内関連記事
「ジョットとスクロヴェーニ礼拝堂」渡辺 晋輔 小学館
「アッシジの聖堂壁画よ、よみがえれ」石鍋真澄著 小学館 感想1
「フィレンツェ・美の謎空間」宮下孝晴 日本放送出版協会
posted by alice-room at 08:38| Comment(4) | TrackBack(1) | 【芸術】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
徳島県の大塚国際美術館にはスロヴェーニ礼拝堂のレプリカがあります。
ここは陶板のレプリカ美術館なので、私最初はどうせニセモノでしょ!と馬鹿にしていたのですが、実際行ってみると広大な敷地でとても立派!実物大なので迫力満点です。システィナ礼拝堂もあります。機会があったらどうぞ♪
Posted by 大阪のマリア at 2008年09月23日 09:20
こんにちは、大阪のマリアさん。
そんなにいいのですか、大塚国際美術館。以前に、バチカンから広く紹介に尽力したというので賞されたのは知っていましたが、やっぱりいいんですね。
実際に行かれた方の意見は、参考になります。情報有り難うございます。四国はどこにもまだ行ったことがないので、そのうち行こうとは思っておりましたが、機会があれば是非、寄ってみたくなりました(笑顔)。
Posted by alice-room at 2008年09月24日 20:50
alice-roomさん、こんばんは
「ジョットとその遺産展」に行かれたとは羨ましいです。
仰るとおり、現代の目から見ると、ビザンティン風の古めかしさが、かえって新鮮に見えますね。
>無性にイタリアに行きたくなりますよ~(笑顔)。
一度くらいイタリアに行きたいと思っているのですが、なかなか願いは叶いません。(苦笑)
『荘厳の聖母』つながりでTBさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
Posted by lapis at 2008年09月26日 22:09
lapisさん、TB有り難うございます。
ジョットを作品を現地で見たら・・・! そんな思いにかられてやみません。誘惑に弱い私です(苦笑)。

>一度くらいイタリアに行きたいと思っているのですが、なかなか願いは叶いません。(苦笑)

イタリアでオフとかしたいですねぇ~(笑顔)。

荘厳の聖母、私は天使の羽の色のグラディエーションが結構、面白かったです。こないだのダ・ヴィンチの展覧会の作品に描かれた天使の羽根とも似ていて、興味を覚えました。
Posted by alice-room at 2008年09月27日 05:25
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック

菊池契月とジョット
Excerpt: 菊池契月(1879~1955)というと『敦盛』のような典雅な日本画を連想する。なかでも京都市美術館蔵の『少女』は、お気に入りの一点である。 菊池契月『少女』 1932年 契月の作品は古典等を題材..
Weblog: カイエ
Tracked: 2008-09-26 21:57