2005年12月18日

「ロマネスクのステンドグラス」ルイ グロデッキ、黒江 光彦 岩波書店

先日、黒江光彦氏の「中世の美術」 に感激し、氏の書かれてた本を探していて見つけたもの。値段が2万円とべらぼうに高く、よっぽどのことがなければ買えないし、どっかにないかなあ~と思って図書館で見つけた一冊(感謝&感謝)。

どんなに綺麗なステンドグラスの写真があるのかなあ~とドキドキしながら見てみると・・・、アレレ? 全然大したことなかったりする。これなら以前購入したステンドグラスの本の方がよっぱどいい。気を取り直して、目次をめくると大・大・大好きなシャルトル発見! シャルトルってゴシック建築じゃなかったっけ?と思いつつ、とりあえずその頁を読んでみる。

う~ん、イマイチ。ケルト時代以来の聖地とか、マリア信仰とかの絡みの説明がほとんどなく、あくまでも建築として説明していてもやっぱり物足りない。思いっきり期待外れ。やっぱり2万円という以上、感動させて欲しかった。そしたら、無理してもなんかの機会で買うことを検討したのに・・・。ちぇっ、残念。

もっとも時間がなくてたくさんある章のうち、シャルトルとサン・ドニ関係のところしか読んでないので全体としての評価をするのは、早計かもしれませんが私の場合、これは買う対象ではないな。

また、暇のある時に借りてみてみよう。それで十分な気がしました。

【目次】
第1章 ロマネスクのステンドグラスの諸問題―機能・建築における配置・技法
第2章 起源、古代から12世紀初頭まで
第3章 フランス西部のステンドグラス
第4章 サン=ドニ,シャルトル,パリ
第5章 12世紀のシャンパーニュ地方とモザン芸術
第6章 12世紀のロレーヌ地方、アルザス地方およびライン河流域
第7章独立した二派―ローヌ河流域地方とイギリス
第8章 ロマネスク末期の諸問題

ロマネスクのステンドグラス(amazonリンク)

関連ブログ
「中世の美術」黒江 光彦 保育社
「ステンドグラスの絵解き」志田政人 日貿出版社
「ステンドグラスによる聖書物語」志田 政人 朝日新聞社
「シャルトル大聖堂」馬杉 宗夫 八坂書房
posted by alice-room at 23:38| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 建築】 | 更新情報をチェックする
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