う~ん、三国志自体を読んだ事のない私ですが、私には盛り上がりに欠けるランボーとしか思えなかった。
決して観ていて飽きたり、中だるみはしないものの、映像のみの映画であり、『悪 VS 正義』という明確な枠の中で物語が進むにもかかわらず、その役割付けに感情移入させる部分がほとんど無いため、どうして曹操が悪なのか、納得がいかない。
特に映画を見た限りでは、多数によって少数の敵を破る曹操の方が正しい用兵だろうし、戦略的に見てもあちらの方が上でしょう。だからこその現況の勢力差だと思うしね。
メインの戦闘シーンなのですが、ランボーやコマンドーの有り得なさと異なり、別な意味での有り得なさで私的にはいささか興醒め。カンフー映画や忍者映画じゃないんだし、歴史物ならもう少しリアルっぽく作って欲しかった。
それにあの八卦の陣も、メチャクチャだと思うんですけど・・・。あんな楯だけでは、そもそも陣形維持できないでしょうし、それに対する方もポリスの集団密集戦法ですかい? まあ、エンターテイメントと言っても、私はあのノリに乗れませんでした。
そもそも個人的に期待していたのは、もっと大きな視点での戦略論や戦略に資する戦術論で、民を守る為に正規兵を損なうなんて、安易過ぎる英雄観に失笑してましたが・・・。
これを観たら、改めて「コードギアス」がどんなに面白かったかを思い出しました。この映画を観るなら、絶対に「コードギアス」をお薦めします。あちらの方がはるかに感動します!! 悪の権化としての皇帝の位置付けとかも非常に明確で、私はああいうの大好き!
と言っておいて、映画に出てくるあの子馬。『萌萌』って名前は・・・!? 思わず、私はモエモエと頭の中で読んでおりました(苦笑)。
私的には退屈しなかったものの、お薦めしない映画ですが、一緒に観てた人は、結構面白かったと言ってました。原作を読んでないらしいが、人によって見方はずいぶん異なることを述べておきます。
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