2008年11月29日

「パリ―中世の美と出会う旅」木俣 元一 新潮社

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実はね、この本の内容、既に既読だったりする。というか雑誌の芸術新潮でこの本のタイトルのまんま、特集していた記事をただ本にしただけという安易なこと極まりないやり方で作られた本です。

出版社的には、一粒で二度美味しいだろうが、安直だなあ~。

ただ雑誌を購入しそこなった方には、嬉しいかも? 特集自体は、大変良い出来でパリを巡る5日間の旅という設定でした。勿論、流用で作られた本書もその5日間に即して章立てされています。

さて、具体的な中身はというと・・・。
さすがはシャルトル好き&ご専門の木俣氏によるセレクトだけあって実にツボをついています。

何度かパリに行った人がベタな観光名所から離れて、パリの美を、フランスの美を楽しむのには、最高のガイドブックかもしれません。普通に読んでいても楽しいですが、現地で読むとより素敵かも?

素直に私も本書は参考にさせて頂きたいと思います。

そうなんだよねぇ~、中世美術館、行きたかったんだけど、廻る時間的な余裕が無かったんだよねぇ~。非常に口惜しかったので絶対に次回は行くぞ!!

ネットで調べた感じでは、シャルトル大聖堂の工事も終わったみたいだし、今回の年末は断念したけど、来年のGWか夏には、是非、シャルトル行かないとネ。

再びシャルトル熱を再燃させられた一冊でした。中世好きには、かなりお薦めでしょう♪ センスが秀逸ですよ~♪
【目次】
1 シテ島ぶらぶら
書割の美学
ノートル=ダム大聖堂
夜明けの聖遺物箱
サント=シャペル

2 しずかなルーヴルと街角のロマネスク
魚、マリア、涙
ルーヴル美術館
左岸の古寺もうで
サン=ジェルマン=デ=プレ聖堂

3 シャトルへ
パン屋とワインとおさげ髪
シャルトル大聖堂

4 クリュニーの至宝と壁さがし
クリュニー館の中世の秋
国立中世美術館

5 聖王ルイが愛した小さな町
廃墟のほとり
ロワイヨーモン修道院
樫の木とカテドラル
サンリス
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「中世の美術」黒江 光彦 保育社
ラベル:中世 アート 書評
posted by alice-room at 06:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 美術】 | 更新情報をチェックする
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