TBS世界遺産公式ホームページ
キリスト教の教会というとすぐ石造りのロマネスク式のものやゴシック大聖堂などが頭に浮かぶが、木造のものもあるんですね。ちょっと意外。先日、知人からヴァイキングの作った11世紀頃の木造教会の記事を教えてもらい、感銘を受けたところだったんで今回のTVも非常に興味深かったです。
同じキリスト教の教会でも石作りの建物と木造の建物では、全然感じが違いますね。木造建築だと、やはり非常に優しくて優美な印象を受けました。雪山に閉ざされた中、ほっと一息つける肉体的にも、精神的にも癒しの空間。そんな印象を強く受けました。
おまけに壁画に描かれているものも、私がヨーロッパで見たデザインとはだいぶ違っています。どちらかというと、シルクロードとかで発見されたギリシア風の仏教壁画に近いような・・・? これは私の思い込み過ぎでしょうけど、ちょっと新鮮な壁画でした。
そういえば、ポーランドって亡くなられたヨハネ・パウロ2世の故郷でしたね。常に大国の権益に左右され、ソ連の圧力下では信仰を維持することさえ、大変だったそうです。新しい教会を作ることが許されなかったが故に、より一層の愛着と愛情を持ってこうした古い教会を大切に守ってきたんだそうです。
日本の法隆寺なんかもそうですが、古い歴史を持った建築物はどんなものであろうともそれを大切にし、守り続けてきた無名のたくさんの人々の思いがあって初めて存在するんですよねぇ~。この世界遺産もそういったたくさんの人々の思いを背景に持っているんだろうと思うと、感慨深くなりますね。いつまでもこうしたものを守っていって欲しいですね、本当に!
とっても素敵な木造建築でした。そうそう、その一方でちょっと気になったことも。木造の教会が建てられたところは、もともといた古い神々の聖地だった場所に建てられ、それ以前の神が祀られ、供物が捧げられていた木の柱が映し出されていました。あれって、やはりドルイド教? 番組内ではそこまで触れていないので分かりませんが、ちょっとそれも気になる。
しかし、敬虔な信仰、それ自体をどうこういうつもりはないのですが、キリスト教にとって代わられたいにしえの神々。決して、それは奇麗事ではすまない確執があったんでしょうけど・・・。それらの話や伝承とかも興味あるなあ~。シャルトル大聖堂もそうでしたが、必ずそれ以前の神々を祀った聖地に教会を建てていくね、キリスト教は。う~む、いろいろと考えさせられます、ホント。
2005年12月26日
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