ホワイトカラーの生産性が低いという根拠となる統計データの問題点を指摘し、労働市場の流動性の担保されていない現状でのホワイトカラー・エグゼンプションは時期尚早というのは、確かに納得なのですが、日経の経済教室の記事を読んでいるレベルで取り立てて目新しいものはありません。
知的好奇心をくすぐられたり、マクロ経済の将来を想定する際の気付きになるようなものはありませんでした(私の場合はね)。
いつの時代でも、仕事をしない(or できない)人はいたし、実績と賃金は相対的には正の相関関係があるものの、絶対的なものではないですしね。
朝会社に来て、始業時間以後に新聞広げて見てるバカいるもんね。始業時間前に、メールの全件でもチェックしろって! そういう奴に限って、定時以後に忙しそうにドタバタしているが、周りにも迷惑をかけ、本当に使えない人います。
つ~か、当人はどうでもいいけど、私の仕事の足引っ張らないで欲しい!! 貴方が邪魔しなければ、半日で一つくらいはツールできるのに・・・。
とまあ、思わず本書を読んでると愚痴の一つも出てしまうが、普通の労働者にはどうでもいいことばかりです。仕事のオフショアの話も、ベタで月並みだしね。淘汰されるべきは淘汰されてしかるべきだと思いますけど・・・。
私の持ち株も含み損4割を軽く超えたりしますが、たとえもっと損をしても、GMやクライスラーはつぶした方が本来の意味で社会の為だと信じてますけどね。銀行もしかり。
まあ、セイフティーネットをどこでしっかり押さえておくかは、当然必須ではありますが・・・私は資本主義を否定する気はありませんね。自助努力しない人や企業が脱落していくのは、当然だと思います。
それよりも努力したり、実績を挙げている人が報われない社会の方が、イヤですけどね。さて、SQLでも勉強しようかな。できることから、ひとつづつでもね。
【目次】ホワイトカラーは給料ドロボーか? (光文社新書)(amazonリンク)
プロローグ 法案提出見送りとなった「ホワイトカラー・エグゼンプション」
第1章 本当に日本の生産性は低いのか
第2章 残業はなぜ増える
第3章 ホワイトカラーの給料はどうやって決まるのか
第4章 日本のホワイトカラーはどこへいくのか