2008年12月07日

「これで半導体のすべてがわかる! 」西久保 靖彦 秀和システム

東芝の株購入にあたって、少しでも業界の知識を得ようと思ったのと、半導体業界に勤める友人の話をより多く理解したいと思って読んだ本。

確かに分かり易く書こうとしているのは分かるものの、回路図出てきても分かりません。いろいろな製造工程の説明等あったけど、門外漢には、乗り越えられない壁があるなあ~。当然、自分の知識がないのを前提にしつつ、入門書として書かれている本ですからね。

そもそも知りたいことが、あくまでももっと大雑把で技術的にどういう潮流があり、それにどこの企業がどのように位置しているかとか。より具体的に実際の最終製品への関与等、業界地図的な情報の方だったので、私の求めるものと違っていたらしい。

これは、本の選択自体の問題ですね。

投資家としての立場では不要だし、通常のPC雑誌の方が面白いです。「ビジネスマンの教科書」というのもタイトルの一部にありますが、この業界で働く人向けなら、逆にレベル低過ぎるんではないかと思うのですが・・・。

私だったら、きちんと技術書から読むと思いますが・・・。

個人的には、読者の対象者が分かりません。知っている人なら、無用だし、門外漢には理解不能です。結論としては、お薦めしません。
【目次】
第1章 半導体とは何か
第2章 半導体産業のいまと未来
第3章 LSIについて知ろう
第4章 情報化社会に役立ついろいろなメモリ
第5章 半導体の前工程
第6章 半導体の後工程
第7章 とっても気になる半導体キーワードを理解しよう!
第8章 半導体世界の今後の展望

これで半導体のすべてがわかる! (ビジネスマン教科書)(amazonリンク)
ラベル:書評 半導体
posted by alice-room at 10:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスA】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわ。
メモリなどの半導体相場は小豆相場みたい?なのでしょうか
いずれにしろ需要予測が肝心なのだと思いますが、この
需要予測のための情報システム構築はしっかりとすすめていた
ように思います。もう、かなり前ですがながめたことがあって、
さすがだと感じたことがあります。
どこのメーカーもいろいろとやっているのだと思いますが。
Posted by kwin at 2008年12月07日 12:45
kwinさん、こんにちは。
おっしゃられるように、需要予測とそれを踏まえた生産計画は、膨大なシミュレーションを相当やられているはずですが、それでも不確定要素があまりに多過ぎて、現在のような半導体価格の暴落(?)には、翻弄されるしかないのかもしれません。
もっとも、これは半導体に限らず、あらゆる産業・個別企業にも当てはまるかもしれません。

とは、言うものの私の職場などは、予想を上回る業務量の拡大で、かえって作業効率落ちているよるような・・・コスト削減要請が厳しくて、使える人が集中的に疲弊していく・・・つぶれないことを願うのみです(合掌)。

環境の変化に合わせて、対応する。その速度こそが、生死の別れ目というのもなんか、納得しちゃいます。

朝日新聞の膨大な赤字なども、一時の現象ではなく、リアルにニュースはネットで収集する人が多い社会的な変化への対応不足だと思います。変化自体は、刺激的で個人的には大好きですが、相当の負荷はありますねぇ~。ただ、ゆで蛙になるよりは、大海に飛び出したいと思う今日この頃です。

コメント有り難うございました。
Posted by alice-room at 2008年12月07日 15:17
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