
3月の「金柑少年」のチケットも既に入手済みですが、いつもは舞台で見ているものの、どうしても欲しくなってDVDを購入してしまいました。
NHKで放映された作品をDVD化したもので、山海塾の舞台を映像で見れるのは、これしかないはず。また、通常のものとは異なり、大谷石の採掘場跡という屋外での公演を扱っています。
時代の故か、映像は今時のDVDとしては、鮮明さには若干欠けます。また、音声がモノラルというのは、大変残念です。
そしてこれは当たり前過ぎるのですが、ライブで見る、というよりも共感する特別な空間感覚がありません。あのどっぷり山海塾の世界に浸り切ることはできません。
でもでも、それらの欠点を補ってもあまりある山海塾の『舞台』です!『世界』です!
自宅で映像としてそれを見ることができるのは、大いなる喜びでしょう♪
【分かる】ということに意味がある作品ではなく、【感じる】ことに価値がある作品と言うのでしょうか? 一つ一つの動作から、強い衝動を! 想いを! 感じずにはいられません。
目が離せず、息が止まってしまうんですよ~。
いつもながら、肉体による表現力をまじまじと感じさせてくれます。それと一体化して、筋肉の張り、指先の動き、吐息の白さ、卵を弾く水飛沫、全ての事象の一つ一つが意味があり、価値があり、繋がっていく世界。
やっぱり山海塾の舞台は、心の奥底からの深い感動を生み出して止みませんね! 劇評がいつも似たようになってしまうのは、私の表現力の貧困さ故ですが、毎回深い感動を与えつつも、その表現手法に対しても常に新しいものを見出せるのは凄いんですよ~。
奇をてらうことなく、新奇性を追求していく。新奇性というよりも、むしろ、シンプルにより良い表現方法を模索している結果なのかもしれません。
DVDを見るよりも、まずは舞台を一回観れば、いやでも気付かされるでしょう。その凄さを。あ~、待ち遠しいなあ~。3月8日早く来ないかな♪
金柑少年は、何年も前からずっと観たかったのですが、いろいろとタイミングやら何やらが合わず観る事ができなかったので本当に楽しみです。
夜のディナーでは、それらの話を堪能できるようにお店を探さねば。
山海塾 [卵熱] SANKAI JUKU [UNETSU](amazonリンク)
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