今日も花粉のせいか偏頭痛で、体調が良くないのですが、先週は仕事以外は何もする気になれず、本書のシリーズを延々と読んでいました。
借金のカタに苦労して開発した印刷機械を差し押さえられたグーテンベルクが絶望のあまり思い余って、闇の世界からの印刷を引き受けて完成させたという、魔道書やら秘密の呪文やらをまとめあげた闇の世界の聖典「グーテンベルク・ペーパー」。
それを巡る争奪戦を描いたストーリーなのですが、もう引っ張る&引っ張る。4巻から11巻に至っても解決しないし、何故かそのうちの2巻分は完全に外伝とかシリーズ以外で扱うべきものを混ぜちゃうって、あざとくない?
気長に待って、それらを読まされちゃう読者(私?)も哀れですが、出版社さん酷過ぎ!
内容は、設定の割に正直たいしたことはないのですが、本好きの気持ちを実にうま~く表現していたり、何気にくすぐるような、書物への愛があふれていて、つい読んでしまうんでしょうね。
1冊1時間かからないから、他の本を読む気力が無い時だとつい、手を伸ばしてしまいます。そういやあ~謎だらけのジェントルメンの正体やら、読子が怠け者の駄目人間になる前の青春していた頃の話などが徐々に出てくるのがうまい撒き餌になって、読まされてしまいます。
漫画よりも軽いです。読み易さは非凡なものがあるかも?
内容重視の方には、お薦めできませんが、あくまでも軽く読みたい時には悪くない読み物からもしれません。でも、終んのかなあ~これ? 逆に言うと、いつ終わってもいいぐらいな引っ張り方にも思えたりするのですが・・・はてさて???
外伝の老け過ぎて無理のある読子の女子高生生活も笑えますね。ただ、環境はかなりGOODかもしれません。どこぞのお城に閉じ籠って読書と執筆だけの生活とかしてみたいなあ~。
中世の修道院とか、実はパラダイスなのかもしれません。ふとそんなことを思う今日この頃でした。
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