2009年03月07日

平山郁夫展 at 百段階段(in 目黒雅叙園)

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以前から、一度は観に行こうと思っていた百段階段でしたが、建物だけの見学ができず、食事との抱き合わせだったのでしばし躊躇してました。

食事の値段は安くはないものの(普通に飲みいきゃ、もっと使うしね)、正直美味しそうに見えないし、美味しかったら、こんな抱き合わせ販売のようなことしないでしょ。

どうにも癪に障るので、なかなか行く事ができませんでした。

今回、平山氏の作品の展示会場ということで普通に見学できるようなので大変&大変、楽しみにしておりました。

目黒雅叙園のHPで見る画像もだいぶ綺麗に撮れてましたからね!(後に、まさに写真家の腕が良過ぎたことを知るのですが・・・)

さて、実際に行ってみると・・・スタート場所のエレベータこそ、期待をいや増すばかりの装飾でワクワクしていたのですが・・・ナンダ?コレは・・・? というのが私の感想です。

階段は照明が暗いこともあり、確かに絵は描かれているものの、並の階段でしょう。私はもっと凝った美しい、職人技の冴えを見せつけるようなものを何度も見たことありますもん!

一般の木造住宅のものよりは、金かかっているでしょうが、ハテ?写真のものはどちらとツレと顔見合わせてキョロキョロしてしまったのは、事実です。

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(別なパンフより)

また、階段につながる各部屋ですけど、格天井もねぇ~。本当に格式のある老舗のお寺さん行って御覧なさい。全然レベルがちゃいますって!

彫刻も一見目をひきますが、繊細な職人的な美しさって無いように思いました。私自身の好みも多分にありますが、意匠の斬新さ(主題の独自の解釈)やひたすら手間を惜しまず精巧・緻密に作り上げられた『技』とかが大好きなのですが、どうでしょう。

派手さや華美といった虚飾も徹底的に拘れば、素晴らしいと思うし、嫌いではないのですが、なんか中途半端感が否めません。大衆をなめているような感じがしてなりません。

作品の展示の為に一番見たかった、壁や障子の桟などの細工はほとんど取っ払われていて、見るも無残。なんだかなあ~。

地元の神社仏閣の細工見た方が、感動するんだけど、マジ。

これが昭和建築として保存されるんだあ~。都庁の庁舎に建築として価値を見出すくらい納得がいかないなあ~個人的には。どうにも気概を感じ取れないのだが・・・・。

ちなみに、平山氏の作品には全く興味がないので完全にスルー。できれば、作品も無かった方が嬉しかったんだけど・・・。リトグラフの販売が目的だろうしなあ~。以前、ちょっとそれをやってた人から聞いてますが、私嫌いなんでいろいろと・・・。まあ、それは別な話です。

大いなる失望の後に、帰ろうとすると更に追い討ちが!

行きはエレベータだけど、帰りは非常口みたいな狭い通路の階段を3階分ぐらい歩かされる。あれはひどいと思うんだけど・・・お年寄りにはきつくない?

やっぱりモノもモノだけど、それに関わる人の心もハリボテかと思った一日でした。先々週の話ですが、まあ、一応、備忘録としてメモしておきます。

私は二度と目黒雅叙園行かないなあ~。確かに結婚式場の方は、華やかでハレの空間を演出してたけど、あちらの方がマシかな? テーマパークじゃないんだからという野暮は言わずに、楽しんだ方がいいんでしょうね。ああいう場所は。

でも、完全なる虚構ですね。ディズニーランドに拒否感を覚える感性の私には、違和感アリアリです。砂漠の中にある廃墟のローマ遺跡の方が私にはリアルなんですけどね。まあ、人それぞれです。
ラベル:建築
posted by alice-room at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 【芸術】 | 更新情報をチェックする
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