2009年03月25日

最初で最後のカストラートの歌声を、着うた(R)で

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最初で最後のカストラートの歌声を、着うた(R)で
【BARKSより、以下転載】
300年ほど昔、人気ロックスターのごとく華々しく活躍したと言われる、少年の声を永遠に保つために去勢手術を施した“カストラート”たち。

カストラートが活躍した最盛期は1650-1750年だ。当時の欧州諸国のオペラ史に多大な影響を与えたと言われる煌びやかな時代の裏で、幼い頃に去勢手術を施され、当時の不衛生な環境での無茶な手術などで命を落とした子供たちもいるなど、その華々しい光の影には、暗く重い歴史を背負っているという。

この衝撃的な史実と、現在の音楽シーンで流行っているカウンターテナー・ブームが相まって、人類最後のカストラートと言われるアレッサンドロ・モレスキの貴重な音源(1902年収録)や、人気沸騰中の旬のカウンターテナー、フィリップ・ジャルスキーやデイヴィッド・ダニエルズらを収録したコンピレーション・アルバム『ALTUS 奇跡の声-美しきカウンターテナーの世界』が、店頭では一時品薄状態になるなど、クラシック界では異例のヒット商品となっている。

この大反響を受けて、急遽3月25日よりアレッサンドロ・モレスキの「小荘厳ミサ曲より 十字に架けられ」の着うた(R)配信が決定した。

アレッサンドロ・モレスキは1858年ローマ生まれ。当時モレスキは「ローマの天使」と言われ、イタリアの王の葬儀など重要な式典でも歌を披露していた。今回着うた(R)でも配信される歌声は、1902年にバチカンのシスティーナ礼拝堂にて奇跡的に録音されたもの。これは、殆ど最初の録音であり、実際聴いてみるとモレスキが極度に緊張して歌っているのが聴き取れるほどだ。世界で最初で最後に録音されたカストラート:アレッサンドロ・モレスキの歌声は、間違いなく歴史的に貴重な音源といえる。

100年を超えて、まさか携帯でもこの歌声が蘇るとは…。世界初となるこのカストラートの着うた(R)配信、ちょっとした事件だ。
人類最後のカストラート:アレッサンドロ・モレスキの声
高く美しい声は、いつの世にも人々を魅了してきた。300年ほど前のイタリアでは、少年の声を永遠に保つことを目的に去勢手術をほどこした“カストラート”と呼ばれる歌手たちが、人気ロックスターのように華々しく活躍していたという。

“カストラート”とは、変声期前である10歳から12歳頃に去勢手術を受けることで男性ホルモンの分泌を抑制し、第二次性徴期に起こる声帯の成長を防ぎ、声が損なわれるのを防いだシンガーのこと。少年の声帯のまま身体は大人へと成長するため、結果、大きな肺活量に対して天使のような声質を持ち合わせるという圧倒的な特徴を持っていた。そもそもの起源は16世紀、女性が教会で歌うことを禁じられたことに端を発する。

彼らはイタリアや訪問したさまざまな欧州諸国のオペラ史に多大な影響を与え、ヘンデル、ヴィヴァルディ、そしてモーツァルトといったヨーロッパの偉大な作曲家たちのほとんどが、カストラートのために曲を書いている。

彼らの栄光は、後の18世紀終わりに教皇クレメンス14世が教会で歌う権利を女性に認めることによって失墜していくことになる。もちろん人道的見地から、カストラートの存在は現在も、そして未来も存在し得ないものだ。

リリースとなったアルバム『ALTUS 奇跡の声-美しきカウンターテナーの世界』には、1922年に亡くなった“最後のカストラート”といわれるアレッサンドロ・モレスキが、1902年にバチカンのシスティーナ礼拝堂で録音した非常に貴重な音源が収録され、話題となっている。同時に人気沸騰中の旬のカウンターテナー、フィリップ・ジャルスキーやデイヴィッド・ダニエルズらも収録され、非常に豪華なコンピレーションと言うべき内容となっている。

100年の時を超えて蘇る、人類最後のカストラート:アレッサンドロ・モレスキの声は、歴史の重みと共に聴く人を幻想的な世界へと誘ってくれる。
着うた、っていうのには正直どうかと思うが、是非ともこのCDはGETせねばなるまい!

美声にはめっきり弱い私です(満面の笑み)。映画の「カストラート」で初めてその存在を知り、本も読んだらますます憧れてしまいました♪

纏足に限らず、人というのは欲望に弱い存在で、なんとも業が深いものだと思わずにはいられませんが、でも、やっぱりたまらない予感が・・・(ウットリ)。

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posted by alice-room at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 【ニュース記事B】 | 更新情報をチェックする
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