2009年05月02日

「週刊 金融財政事情 2009年3月9日号」

ちょっと前から気になっているスコアリングモデルについての記事があったので、ちょこっとメモ。

スコアリングモデルはなぜ当たらなくなったのか―――監査法人トーマツ 八ツ井 博樹

上記の解説では、モデルの構成要素のうち、観測期間と業種の考慮にポイントを置いて、スコアリングモデルでのデフォルト予測が最近、著しく外れている理由を説明していた。

ここでいう観測期間とは、モデル構築時の母集団データの観測期間で通常は1年を指し、非デフォルト時の決算書情報を利用して、その時点からどれくらい先までのデフォルト事象を判別するのかを意味する。

著者の主張では、観測期間は1年という短期でのデータに基づいた予測なのに、そもそも長期の貸出判別に適さないという。実に当たり前過ぎる話だ。

つ~か私は与信には関わったことがないので知らないのだが、現実の世界でそんなしょうもないモデルを使って、本当に判断している、していたのだろうか? 疑問でしょうがないのですが・・・???

私が通販で販促対象としての顧客セグメントをしている際には、最低でも数年レベルでの購買履歴に、種々のスタティック・データを加えて統計的に処理していたものだが・・・最先端の金融って、統計学の基本書から勉強したほうがいいんじゃないのかと心底思った。

業種別に、モデル自体が異なるというのは、もっとも話ですが、モデル自体が異なるのに、そこで出てきた数値だけを採り上げて、一定数値に対して機械的に同じ与信レベルを付与するのは、そもそもおかしいでしょう?

著者は時系列的なブレとして、業種毎に出てくるスコアの時系列的な安定度を問題にし、一定程度のプレミアムを与える(とか、ポートフォリオで相殺させる?)など提案しているが、根本的におかしくないだろうか?

そもそもモデルが違うなら、出てくるスコアの値が有する意味が違うので、それをモデルの違いを超えて、同一尺度で評価しようとすること自体に無理があると思うのだが・・・・。(卵を同じかごに入れないといった分散投資は、今回の金融危機で机上の空論に過ぎなかったことをさんざん露呈しているジャン)

確かに業種別に統計処理し、それぞれのモデル別の差異を求め、そのプレミアムを求めることは数学的にできるだろうが、そのプレミアムの意義はなんなのだろうか?

単なる裁定理論の問題とするのかな? 私的には意味不明だ。

スコアリングによる評価は、あくまでも補助的な定量的手法の一つに過ぎず、金融機関独自のノウハウに基づく定性的手法との相乗効果においてのみ、価値が生じるというのは、実務を知らない私の理想論なのかもしれない。

でもさあ、いつも思うのですが、内容を理解していない人がPC上のソフトでそれらを使用して、もっともらしい書類はできても、そんなものに価値はないと思うだけれども・・・。

今回の金融危機を出すまでもなく、CDSだって、結局誰も理解できていなかったんでしょ。そりゃ、数式を理解できる人は一部いたにせよ、それが本当に意味する事(本質的問題)を誰も分かったいなかったのが真実だと思います。

プロはえてして業界の常識から、離れられないからね。

しっかし、世界はいろんな意味で面白いですねぇ~。知りたい事が多過ぎて、いろんな本読んでも、あれこれ調べてもキリがないです。知れば知るほど、世界は広がりますしネ(笑顔)。

私個人も大変なことは大変だったりしますが、世界の動きは、大変刺激的ですね。ワクワクしちゃいます♪

さて、GW中は、温泉に浸かってC言語とフランス語のお勉強を頑張ろうっと。来年は、フランス語で翻訳に着手!(ってのが目標ですね)

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ラベル:雑誌 金融
posted by alice-room at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | 更新情報をチェックする
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