どの本がシリーズ最初かよく確かめなかったのですが、シリーズ途中からにもかかわらず、違和感なく読むことができました。まあ、登場人物には違和感なかったのですが・・・。
作品中の種々の解説は、「はあ~?」と小首をかしげてしまうものがあまりにも多く、よくあるタイプの薀蓄ものとしては、いささか度が過ぎているような気がしてならない。
つ~か、この小説に私は論理性を感じられませんでしたが・・・。
専門外の方が、自称研究家と言われる方々が思いつきと偏見で述べる歴史的・民俗学的解釈(もどき)を適当につまみぐいしつつ、自らの都合の良いように取捨選択後、そこにかなりの牽強付会と独りよがり成分を混ぜ合わせて書いたような小説です。
本来(?)の推理小説としての物語は忘れ去られて、著者が述べたいとある主張をする為の舞台作りとしてしか、この小説は存在していないようにも感じられた。
端的にストーリーがつまらない。説明が???だらけ?
たたら製鉄や出雲大社などは私も知っていましたが、その部分だけ見てもそこかしこに論理の飛躍が見られ、それがストーリーの面白さにつながっていない。ダ・ヴィンチ・コードのようなストーリーの為にあえて、解釈を歪ませるような意味がなく、何の為の戯言なのか分からない。
奇をてらっただけで、終わってしまっている感じがしてなりません。
つ~わけで本書については、小説としての読む価値を感じられません。以上、証明終り(QED)。
な~んてね。証明にはなっていませんが・・・笑。私的にはお薦めしません。
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