それ以上に私的に関心があるのは「ユダによる福音書」。そういうのってあるんですね。うわあ~読みた~い!! 神の命で、イエス様を売ったという主張もどこまで信憑性があるのかは分かりませんが、興味深いことは事実ですね。英語で出たら、買って読むんだけどなあ…。
【以下、世界キリスト教情報 第786信より転載】関連ブログ
【カンタベリー(英)=ENI・CJC】銀貨30枚を得る約束で祭司長たちにイエスを引き渡しを持ちかけ、イエスを裏切ったとされるイスカリオテのユダ。裏切りの象徴のようにキリスト教社会では扱われて来たが、カトリック教会の学者の間に名誉回復への動きがある、と欧州メディアが報じている。
「ユダは神の業を行ったのであり、最高の罪人とされるユダだが、聖人でさえあり得る」と、英紙『デイリー・メール』に寄稿したのはピーター・スタンフォード氏(『カトリック・ヘラルド』前編集長)。裏切りの象徴とされてきたユダの行為について『タイムズ』紙の寄稿家ベン・マッキンタイア氏は「ユダに関する説話が2000年にわたり反ユダヤ主義を形成するのに貢献した。今日でもドイツでは子どもにユダと名付けることは違法とされている」と言う。
『タイムズ』紙は、バチカン(ローマ教皇庁)歴史学研究委員会のワルター・ブランドミューラー委員長が主導して、「イエスを十字架に付けた弟子」ユダについてもっと好意的に見るよう信徒を説得することを模索している、と報じた。
確かに「サタンがユダに入った」のではある。
教皇ベネディクト十六世に近く、また故教皇ヨハネ・パウロ二世とも親しかったカトリック作家ヴィットリオ・メッソーリ氏は、ユダの再評価が「イエスが最も密接な協力者の1人に対し寛容でなかったという問題」を解決するかもしれない、と伊紙『ラ・スタンパ』に語った。キリスト教の伝統の中には、ユダがイエスによって許され、自身が清くなるように砂漠で霊的修行することを命じられたとするものもある、と言う。
スイスのバーゼルに本拠を置く『マエケナス財団』は復活祭に、エジプトで60年近く前に発見された「ユダによる福音書」の複製を発行すると言う。パピルスに記されたもので62ページある。英紙『デイリー・テレグラフ』は、これまで「ユダによる福音書」は公刊されなかったが、学界での議論では、ユダが銀貨30枚でイエスを裏切った時、ユダは神の命令で行動したことを主張している、との指摘もあると報じている。
ユダの福音書(試訳)
『ユダの福音書』4月末に公刊
ユダの福音書の内容は、確実にじらされることを約束する
NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2006年 05月号&「ユダの福音書を追え」