日本における明治以後、洋書の装丁の知識が伝わり、和綴じで寝かされた従来の日本の書物が、立つ形式を取り始めるそんな頃のものを扱っています。
江戸の浮世絵以来の木版画刷りの伝統を生かした装丁など、大変読んでいて面白いのだけれど、この本で使われている写真は、どうだろう?
正直、見せ方を工夫しようとしたのだろうけれど、失敗しているとしか言えない。シンプルに正面から、淡々と写した方が良かったね。写真が悪いです。
映像で見せたら、すっごい面白そうなだけに大変残念!
また、映像でのナレーションベースに文章に起こしているだろうけど、本としては説明不足。ただでさえ、文字量が少ないので情報量の圧倒的不足を感じずにはいられない。
結論、再放送あれば観たいけど、この本はいらないね。
実は・・・今年から、装丁を教えるところに通おうかと思っていたのですが、仕事がはっきりしなくて踏み切れませんでした。いかんな~、自分。行動しないと人生なんてあっという間に終わってしまうからね。来年は、絶対に速攻で申し込もう。アテネ・フランセはペンデディングっと。
そうそう、今も仕事関連ドタバタしてるのですが、これがはっきりしたら、8月頃には以前通っていた池袋のスポーツ倶楽部復活させようっと。
【目次】文豪の装丁 (NHK美の壺)(amazonリンク)
1のツボ 木版画の彩りを味わう
2のツボ 挿絵に物語の神髄あり
3のツボ 特装本は素材を楽しめ
ブログ内関連記事
「シャリマール」甲斐大策 トレヴィル
「The Hours of Catherine of Cleves」John Plummer George Braziller
「西洋の書物工房」貴田庄 芳賀書店
「美しい書物の話」アラン・G. トマス 晶文社
「ルネサンスの活字本」E.P.ゴールドシュミット 国文社
「中世彩飾写本の世界」内藤裕史 美術出版社