2009年07月12日

「日本の伝説1 京都の伝説」駒敏郎、中川正文 角川書店

この手の伝説本は、好きなのでいろいろと読んではいるものの、記憶力がないのか、それとも伝説の異同が多々あるからなのか不明ですが、聞いたことがあるような感じがするものの、知らなかった話しなどもあって、つい読んでしまいます。

一人旅で、この手の本を片手にいろいろと伝説の現地を廻るのって楽しいんですよ~。ツレがいると、そうも言ってらんないので、ガイドに徹しないと怒られますが・・・ふう~。

結構、一人で放浪するのスキ♪

で、本書の内容。よく民話として採取されるレベルの大変簡素で素朴なものを集めています。

その土地を廻った時の情景とそこに伝わる伝説の有無・粗筋などを述べた部分と、純粋に伝説だけを集めて紹介している部分に分かれています。

伝説の背後を探るような、考察等は特に無し。淡々と集めた話をメモしている感じです。そんな感じも悪くないです。興味があれば、地元の図書館に籠もって郷土史を調べたりも楽しいよね。休み短過ぎ~。

で、少しだけ気になったものをメモ。
秦の徐福を祀る新井崎神社。このあたりにだけみられる「にいよもぎ」をいう草がある。これが徐福の求めた不老不死の霊草だったらしい。

浦島を祀る宇良神社。乙姫の小袖や浦島がもらった玉手箱がある。

お盆の精霊迎えの日、六道の辻、珍皇寺の門前に、一日だけ「幽霊飴」の店が出る。・・・今も出るのだろうか???
京都の伝説 (1976年) (日本の伝説1)(amazonリンク)

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ラベル:京都 伝説 書評
posted by alice-room at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 歴史B】 | 更新情報をチェックする
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