一人旅で、この手の本を片手にいろいろと伝説の現地を廻るのって楽しいんですよ~。ツレがいると、そうも言ってらんないので、ガイドに徹しないと怒られますが・・・ふう~。
結構、一人で放浪するのスキ♪
で、本書の内容。よく民話として採取されるレベルの大変簡素で素朴なものを集めています。
その土地を廻った時の情景とそこに伝わる伝説の有無・粗筋などを述べた部分と、純粋に伝説だけを集めて紹介している部分に分かれています。
伝説の背後を探るような、考察等は特に無し。淡々と集めた話をメモしている感じです。そんな感じも悪くないです。興味があれば、地元の図書館に籠もって郷土史を調べたりも楽しいよね。休み短過ぎ~。
で、少しだけ気になったものをメモ。
秦の徐福を祀る新井崎神社。このあたりにだけみられる「にいよもぎ」をいう草がある。これが徐福の求めた不老不死の霊草だったらしい。京都の伝説 (1976年) (日本の伝説1)(amazonリンク)
浦島を祀る宇良神社。乙姫の小袖や浦島がもらった玉手箱がある。
お盆の精霊迎えの日、六道の辻、珍皇寺の門前に、一日だけ「幽霊飴」の店が出る。・・・今も出るのだろうか???
ブログ内関連記事
「埼玉の伝説」早船ちよ、諸田森二 角川書店
「徐福伝説の謎」三谷茉沙夫 三一書房
「楊貴妃後伝」渡辺龍策 秀英書房(1980年)
「錦絵 京都むかし話」浅井収 蝸牛社
「鬼の風土記」服部 邦夫 青弓社
「仏教の説話と美術」高田 修 講談社