2009年07月25日

「伊勢神宮」所功 講談社

今回二度目の伊勢神宮参拝にあたり、少しは予習してから行こうと思って、読んだ本です。

月並みで内容のない観光ガイド本は、別に持っているので、もう少しまともな概要と歴史を知りたくて読みました。

なお、著者はそちら系の関係者なので、当然本書に書かれている内容も正統派的な立場からのものである。専門家の意見の分かれている見解まで興味ないので、むしろ一般的にはどのように理解されているのかを説明してある本書は、私の要望に叶ったものでした。

内宮以外に、後に外宮が置かれるようになった歴史的・政治的背景とかもなかなか興味深いです。

式年遷宮に関しても、いろいろ書かれており、まさに私が行った今回は、まさにその為の準備が進められている段階で、橋も建設中で渡ったのは仮橋の方でした。それでも十分に立派ですけどね。

本書ぐらいをざっと目を通してから参拝すると、何も知らないでただ行くよりは、はるかに興味深いですし、いろいろな意味が分かって、楽しめます。

同じものを観ても、全然感じる印象も違えば、観る視点が全く異なってきます。これから、伊勢神宮行かれる方、一読しとくと良いかも?

ただ、この手のものに興味ない方には、退屈でしょうね。淡々と書かれているので、自分でそれなりに想像力&イメージ力がないとすぐ読むの諦めるかも?

万人向きではないですが、薄っぺらなパンフやガイドブックに満足できない方には、いいと思います。

実際に行ってみれば、当然感じられる清浄感、世界中の至るところにある『聖域』に共通する感覚を感じました。

(でも・・・個人的には、シャルトル大聖堂が今のところ一番ですけどね! あとはエルサレムに行くしかないっきゃな?)

勉強にはなる本でした。
【目次】
1 神殿の原型
2 鎮座の由来
3 恒例の祭祀
4 遷宮の歴史
5 遷宮の概要
6 神宮の英知
伊勢神宮 (講談社学術文庫)(amazonリンク)
posted by alice-room at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 歴史B】 | 更新情報をチェックする
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