2009年08月10日

「これからはじめるプログラミング基礎の基礎」谷尻かおり 技術評論社

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プログラミングを全くやったことのない人を対象に、プログラミングとはなんぞや?という本質的な側面を分かり易く説明している。

例えとして出ている日常の行動事例が、いささか冗長であり、知っている人からすると、うざい感じもしますが、そもそもこの手の概念を知らない人を対象としているので、それはそれで良いと思います。

また、個々のプログラミング言語ではなく、より根源的な何をする為の道具であり、何ができ、どうやっていくのか等、ややもすると忘れがちな、人によっては意識さえしたことのない視点を明確に意識させられるのは、読んで無駄ではないと思う。

最近、周りの人を見ていて感じるのですが、目的を意識せず、ただ目の為の事をやっている、そ~んな感じでプログラムを作っている人には、是非、気付いて欲しい内容が書かれている。

通常のものだったら、仕様さえ決まっていれば、誰でもコードなんて書けるんだけどね。問題は、仕様設計も含めてユーザーにとって一番役立つもの(効率的に業務を遂行できること)を生み出すことに価値があるのですが、分かってない人が多過ぎ~。

もうちょい使い易いもの作れるだろうに・・・ね。いろんなところで見てきたし、自分も発注したり、提案されたりもしたが、それぞれのところで独り善がりが多過ぎだって・・・。

さて、本書に戻ると、ある意味勉強になるのだけれど、どうかなあ~。お薦めするほどのものではないというのも事実。

初心者限定なら、とりあえず読んどいて『可』かな? ちゃんとまともに仕事している人なら、読む必要は無し。知らなかったら、貴方、仕事できていませんよ、きっと。

最近、身近に入った方でプログラマーをやられていた方がいるのですが、根本的に仕事の段取りが悪い。職務内容に不慣れなのを割り引いても、おそらくプロジェククトのスケジュール管理や仕様設計やったことないんだろうなあ~。

視点が常に自分の狭い職務内容しか見ていないので、周囲への考慮がない為、連携が悪く、周りの仕事まで遅くしてしまっている。20代は許されても、30代でその仕事はまずいでしょう・・・。

きちんと意識したうえでも、慣れるまで時間がかかるのは分かるのだけれど、雑談してる暇あるならば、出しておいた課題やれよ~。

周囲がいらついている雰囲気を読んで欲しい。

私もいろいろな人に教えてもらってきたので、出来る事は協力したいけど、自分の部下じゃなくて同僚なんだからさあ~。追い込みはかけませんよ、そりゃね。

でも・・・もう少し努力した方が自分の為だと思うんだけどなあ~。ちょっとだけ、本音がこぼれる今日この頃でした。ふう~。
【目次】プログラミングへの招待
コンピュータってどんな箱?
心の準備
プログラムの作り方
プログラミングに必要な道具
プログラミングの基礎知識1・・・「1+1」のプログラム
プログラミングの基礎知識2・・・プログラムの流れ
プログラミングの基礎知識3・・・データの入れ物
プログラミングの基礎知識4・・・関数
プログラミングの基礎知識5・・・Windowsのプログラム
プログラミングの基礎知識6・・・落ち穂拾い
プログラマーに必要な心構え
これからはじめるプログラミング基礎の基礎―プログラマー確実養成講座 (プログラマー〈確実〉養成講座)(amazonリンク)

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posted by alice-room at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | 更新情報をチェックする
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