2009年08月23日

「残り香」松崎詩織 幻冬舎

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うん、どう言っても通常の官能小説の域を出ないと思う。

シスコンに、学校の先生との禁断の恋愛に、近親相姦に、ロリコンの一通り全ての要素が盛り沢山に詰め込まれている。

作家さんが女性のせいか、非常に抑えた口調に、淡々と進むテンポの為、狂おしいまでの衝動が感じられないのですが・・・。

老年期のお年寄りが、過去の若かりし頃を述懐しつつ、思い出として語るようなノリを良しとするかどうかで評価が変わると思います。

今時の時代的感覚から言うと、食傷気味の背徳感には、時代錯誤を覚えてしまうのですよ。うぶな男の子を手玉にとって、いろいろ教えてあげる的な話は、あ~た、おばあちゃんの語る日本昔話の域に堕してます。

ごめん、私、中学生じゃないのでこんなんで興奮しないし、ときめかない。

また、既存のテーマでも切り口の新鮮さや、捉え方の感覚の鋭さなどが素晴らしい作品なら、それはそれで評価しますが、本書は、どこからどこまでも昔の感覚で、古典の教科書かよ~というのは言い過ぎですが、実際、そんなレベルの感想です。

古い、あまりにも感覚が古い。源氏物語の方が、むしろラディカルでディレッタントっすね。

なんか男の人も単なるニートで、女性は白馬の王子様を待っている的なのは、いささか勘弁して下さい。

この手の読むなら、「植物性恋愛」とか「PINK」、「恋は肉色」の方がマシですね。桜井亜美系の話の方が、面白いネ。

残り香 (幻冬舎アウトロー文庫)(amazonリンク)
ラベル:性愛 書評 小説
posted by alice-room at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 小説B】 | 更新情報をチェックする
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