
皆さん、稀覯本にはご興味の無い様子で、本当に見に来る人が少なかったです。土曜日なのに・・・そもそもお店にも人がいなかったけど、日本橋はオフィス街だからかな?

こないだも東博で慶應大学の見てはいるんですが、もう一度観にわざわざ行ってみました。
ファクシミリ版を自由に触って閲覧できるのは良いと思いましたが、なんかねぇ~。大仰な警備に割に、展示がしょぼい。
あの洋書の丸善さんでしょ。創業140年記念とうたっている割には、丸善さんの凋落を物語っているように思えてなりません(大変失礼ですみません)。
でも、今時、洋書はamazonか直接海外から買えちゃいますからね。よほどの覚悟でビジネスモデルを再構築しなくちゃ、既存の仕組みの延長で存続できるとは思わないのですが・・・・?
この聖書だって、たった10年ぐらいで売り飛ばすなら、最初から・・・あえて申し上げませんが・・・・。形だけ所有したという肩書き持ってもね・・・・。
展示を見る限り、企画担当者の思い入れや熱意が感じられません。同時に学識も怪しいのでは?
高い本を見せればいいというものではないと思います。安易なパネルの説明だけでなく、羊皮紙や写本、活版印刷の歴史まで含めた、価値ある展示にして、関連本も紹介すれば売れるのに・・・。
あのグーテンベルク関連書の紹介は、地に落ちた印象を受けました。紹介すべき本ももうちょい選べよ~。素人じゃなくて、本のプロでしょうに。
志無き者は去れ・・・という感じですね。正直がっかりしました。せっかくの機会なのに、本当に歯痒い限りです。残念でした。
まあ、紅花でランチして結構美味しかったから、日本橋まで出たのは無駄ではなかったですけどね。どらやきもGETしたしね。
そうそう、東京国立博物館で見たものとは別な頁が開いてありました。それだけは良かったかな。
改めて、モーガン・ライブラリー行こうと心の中で思いました。
関連サイト
丸善 企画展
マイコミジャーナル 世界初の活版印刷聖書「グーテンベルク42行聖書」の展示会の記事
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「さまよえるグーテンベルク聖書」富田修二 慶應義塾大学出版会
「グーテンベルクの謎」高宮利行 岩波書店
「グーテンベルクの時代」ジョン マン 原書房
印刷革命がはじまった:印刷博物館企画展
「本の歴史」ブリュノ ブラセル 創元社
「美しい書物の話」アラン・G. トマス 晶文社
「中世ヨーロッパの書物」箕輪 成男 出版ニュース社
プランタン=モレトゥス博物館展カタログ
「ヨーロッパの出版文化史」戸叶勝也 朗文堂
「エンデュミオン・スプリング」マシュー・スケルトン 新潮社