2009年09月13日

「偽物語(下)」西尾維新 講談社

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なんてーか、凄いな。この本は。もはやラノベと呼んではいけない領域に入ってると思うぞ、私は。

今時、援交とか拉致られたぐらいでは、なんとも思いはしませんが、どこぞの中年オヤジとかオバサンのエロ妄想の域を超えていると思います。PTAにちくっちゃおうかと思うぐらい。アニメ化してていいんでしょうか?作中の自虐的な著者の台詞では、冗談めかしているものの、結構際どいつ~か、踏み越えてはいけないラインを越えている感じがします。


【今回は、ネタバレ有りで書きます。未読者、注意!!】







八九寺への犯罪者的な愛情表現には、抵抗感がなくなり、嫉妬心さえ湧き上がらなくなりましたが、今度は妹さん達相手に、世にもおぞましい、身の毛もよだつような犯罪行為の数々が描写されます。

勝負と称して、甘美な快楽へと誘う行為に耽り、危うく官能小説路線へ行きかけたり、もう一人の妹は風呂上りに、身に付けているものを剥ぎ取り、裸体にして押し倒したりと非道の限りを尽くします。

いかんね、許されざる行為ですね。ただ、その目的がエロと全然違うのがちょっと、ニューエイジ系?(古い言葉だ・・・)。

しかし、歯ブラシはないよねぇ~。発想のブレークスルーについていけないんですが・・・。

いやあ~作家は自分の身を削って作品を生み出すらしいが、思い付いてもそんな恥ずかしい事を書くというマゾ的行為に一歩踏み出すには、勇気がいるんだろうなあ~などと思っちゃいます。ちょい尊敬。私のような良識溢れる小市民としてはね。

まあ、妹にキスしようと、胸を揉もうと何をしようとも、いささか引きつつも楽しく読ませて頂きましたが(最初のパンツから悪いほうに進歩したなあ~)、メインに出てこないのに、大変重要な話が散りばめられているのには、驚きました!

ひだぎさん、ツンドロですか?!
更生しちゃったら、だたの人じゃないですか。いかん、いかん、バカップルで許せるのは、私的には現在「まーちゃんとみーくん」だけなので
これはいけませんよね。

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百歩譲って、ガハラさんがどうなってもいいんですが、委員長の中の委員長である羽川が眼鏡止めたってドウヨ。

もうそれだけがショックで、本書を読んでいて一番衝撃を受けました!(そこかよ、私)

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結論としては、ラノベを越えた、つ~かラノベに入れてもらえないレベルの妄想小説として、本書は面白いです。最後のアララギさんも頑張って中途半端に良いお兄ちゃんっぽいのは、お約束の結末ですが、水戸黄門かなんかを見ているような予定調和の安心感がありますね。

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そこだけはアニメ向きだあ~。しかし、アニメとは違っていて、両方面白いです。私は結構好き♪

羽川みたいな優等生、いそうでいないんだよねぇ~。今までの人生でそういう素敵な人に出遭ったことないので、是非ともお会いしたいものです、ホント。

いやあ~勉強教えて欲しかったなあ~。教えたことならあるけど、教えてもらったことないんだよなあ~。眼鏡っ娘の女性に。

とにかく、2ちゃんねるとかに書かれた妄想小説みたいなもんです。それの出来のいいやつ。私は、素直に全面肯定はしないものの、読んでて面白かったです。

一応、読んどけ!と言っとく。

あとがきにあるのですが、最終話だったはずが追加で2話出るそうです。営業さん的圧力? アニメで売れている時にいっきに稼ぐのでしょうか?

事情はどうでもいいですが、素直に続きが読めるのは嬉しいです。八九寺はまあ、ちょい読みたいですが、羽川が堕落した姿でも読めるのでしょうか? 眼鏡をかけている頃の話だと嬉しいのですけどね。はてさて???

【以下、追記】
そうそう、いつもお世話になっているlapisさんの記事を読んでいて思っていてコメントにも書かせて頂いたのですが、言うなれば本書は「著者としてラノベ書いて、さらに著者自身が自作の同人誌を書いているって感じですね」。

なんか従来以上に方向性があらぬ方向にいった異色作ですが、同人誌ノリと捉えると全て納得しちゃうかも?そもそもBLやらなにやら、商業誌じゃ出せない or 出さない話しですもん。

つ~か、一度それ系出版社で出したら、一生それ系の作家さん扱いされてしまいそうだし・・・。まあ、それもいいのでしょうが・・・?

まあ、お好きな人には楽しめる作品だと思います。読者の好き嫌いが分かれそうですが・・・。

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posted by alice-room at 19:23| Comment(2) | TrackBack(1) | 【書評 西尾維新】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
alice-roomさん、こんばんは
TBありがとうございました。
戦場ヶ原のツンドロ化より、羽川のコンタクトの方が問題だったのですね!
確かに、そちらの方がインパクトがあったかもしれません。
>眼鏡をかけている頃の話だと嬉しいのですけどね。はてさて???
僕の場合は、「いめちぇん」後の羽川の方が気になります。(笑)
いずれにせよ、続編の刊行が待ち遠しいですね。
Posted by lapis at 2009年09月13日 23:17
なにぶん更生(?)した私としましては、ガハラさんよりは、委員長ちゃんなのでした(笑)。

>僕の場合は、「いめちぇん」後の羽川の方が気になります。(笑)
あまり知りたくないような気もしますが、実は結構、そちらも気になっています。はい、なんとも続きが気になります♪
もうしばらくは、楽しめそうですね(笑顔)。
Posted by alice-room at 2009年09月14日 21:23
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西尾維新『偽物語』
Excerpt: 『偽物語』は、『化物語』の後日譚である。それなりに面白く読める作品なのだが、あくまでも『化物語』とその前日譚である『傷物語』を読んでいることが前提となっている。
Weblog: カイエ
Tracked: 2009-09-13 22:58
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