2009年09月27日

「身の丈」起業のすすめ 一橋総合研究所 講談社

久々にこんな内容の無い本もないなあ~と思ってしまった一冊です。今まで一度も起業を考えたことがなく、また全財産をつっこんでビジネスをやろうと想像もしたことのない人が、机上の空論とうわっつらな話で起業のまねごとを語った本に過ぎません!

だいたい、例としてあげられている内容が貧弱すぎてなんの為にあるのか、意味がわからん。だったら、DREAM GATEや商工会議所主催の「創業塾」にでも参加しましょう。

あちこち私も顔出してましたが、あちらの方がなんぼかマシで使えます。絶対に!!

本書を読んで、「ふむふむ」とか「なるほど~」とか納得してしまった方、絶対に起業はしない方がいいです。起業に失敗している私が書くのもなんですが、こんな甘いもんじゃないです。

間違っても貴方の考える事業計画では融資おりませんよ。私は保証人無しで公的融資を受けて、全額きっちり返済しましたし、少なくとも取引先や関係者に金銭的な迷惑はかけずに済みましたが、本書はアマアマで語る言葉もありません。

少なくとも自分の所属する部署の実績でトップにぐらいはなってから、考えましょうね。逆に言えば、それぐらい頑張れる人なら、本書に書かれていること以上のことを既に知っているはずですし、実践できているはずです。

簿記も二級ぐらいはおさえておきましょうネ。私も一応、それぐらいは勉強しました。

率直なところ、本書の内容レベルは、本にするほどのものではありません。手頃のところでは、日経新聞朝刊の「私の履歴書」に書かれているオーナー起業の創業者の話がはるかに役立つような気がします。
【目次】
第1章 身の丈起業
第2章 起業する前に
第3章 起業する時に
第4章 会社を大きくしたくなった時に
第5章 上場したくなった時に
第6章 「いい仕事」って何だろう?
「身の丈」起業のすすめ (講談社現代新書)(amazonリンク)
ラベル:起業 書評
posted by alice-room at 10:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 【書評 実用・ビジネスB】 | 更新情報をチェックする
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「身の丈起業」のすすめ
Excerpt: 「身の丈」起業のすすめ (講談社現代新書) 一橋総合研究所「身の丈起業」のすすめ 講談社現代新書 を読みました。  個人の経験則をまとめた主観的な意見を綴った本が多い中で、実務経験豊富..
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