2009年10月21日

「バージン」岡崎京子 河出書房新社

いっつも岡崎氏の作品を読んでいて思うのですが・・・この屈託のない、無垢つ~か無知このうえない、社会秩序を傍若無人に無視しちゃう感覚には、特別な感慨を覚えます。

若い頃は、愛の為に悩む事こそが『愛』といった幻想を抱いていましたが、率直なところ、悩むのなんてメンドーというのが年喰って、ようやく覚えた唯一の真実だったりします。

というか・・・悩むに値する、価値なんてあるの?っていうのが、その裏面にあったりするかな。

っていうか、自由に生きればいいんでしょうが、これを難しく考えてしまう自分が嫌だ! 以前だったら、それで学校も辞めたし、会社も辞めたし、付き合うのも辞めたけど。精神は辞めずに病んだ?

そうだ! ここんとこ一人旅で未知の国へ行ってないのが行けないんだなあ~。突発的に&自虐的に、前日ぐらいにエアーだけ取って、宿も取らずに旅に出りゃいんだ。ふむふむ。

パスポートはまだ9年ぐらいあるしね。クレカもあるし、問題なし。

作中、付き合っている女性に「一緒に暮らしている男に女がいると分かっててニッコリはしてらんないわね」と言われて一言。

「女なんていないよ、好きな子がいるだけだよ」

そういうのを言える感覚は、分かるんだけど、言えないよね。そもそも思わないけど・・・。ふと思った。最近、女性に囲まれることもなく、つまらないなあ~。

一応、周りにはいるけど、普通の人が多くてなんか違う。怪しい女性達いると面白いんだけど・・・・。変な野郎でも可。

その前にもうちょっと自分が弾けてないといかんなあ~と思ったりさせられる作品なのでした。

ただ、PIXIVの上手な絵を見た後、この作品を読むと、ぜ~んぶ落書きに見えてしまうのがちょっとね。それが個性というものなのカシラ?

そういやあ~職場職場で適当に好きな女性を決めて、○○さん大好きですよ~とか言いつつ、適当に仕事していたあの私らしさもないなあ~。いかん&いかん。

太宰先生のように立派な人間のクズになるのが、夢だったのに・・・・。夭折しそこなってはや幾年・・・・。

バージン (カワデ・パーソナル・コミックス 23)(amazonリンク)

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「愛の生活」岡崎京子 角川書店
ラベル:コミック 書評
posted by alice-room at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 【漫画 アニメ】 | 更新情報をチェックする
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