
適当に手に取ったので読み始めた一冊。異界のファンタジーものかと思ったら、どうやらロボットものらしい?
一言で言うと、
「まさかエヴァ? もしかしてエヴァ? 本当にエヴァ? なんだエヴァもどきか・・・」その程度だと思います。
名前はよく聞く作家さんで、はたして文章は澱むことなく読み易いのだが(それはGOOD)、さまざまな箇所で形容する単語の貧困さが悲しい・・・。
読者層に合わせているのかもしれないが、どんなに豪華だったり神秘的であることを描写しようとしても、連ねられる単語が奥行きのないものばかりで、いくら想像しても、たいした世界がイメージできない。
平凡な高校生が、突如異界に連れてこられて「ハイ勇者様!」一丁上がり。美少女達にかしずかれて、いい気になる設定も別に悪くはないのですが・・・。
イチイチ主人公にファンタジーやネトゲの世界と違い、現実にこんなことあるのか?とか、くどいほど、現実主義者っぽく否定させるのって、なんかいやらしくネ?
ファンタジーに憧れはあるんだけど、そんなの現実とは違うよとわざわざポーズをとって、一旦否定してから、結局、それを肯定するというのは、青臭くて素直さのない、それでスレルこともできない矮小な少年っぽくて虫唾が走ったりするのですが・・・・。
まあ、眼鏡っ娘のいとこで大目にみましょう。
神殺しの天罰を下される異世界。その枠組みは、面白そうなのに、なんでぶち壊しのロボットもんにするかなあ~。あと、流行っすかね?
とある魔術の・・・・ではないが、呪文とか唱えて魔法(系)の世界っていうのは。ネトゲの影響なんですかね? ワンパターンで辛いのですけど・・・。
操縦者の意識と操縦される側との意識のせめぎ合いって、どうみてもエヴァに見えてしまうんですが・・・。まさにアダムやリリスってことですし。神殺しのロンギヌスの槍は出んのか?とかのたまわっちまいそう。
さんざん批判しといて、でも続巻読む予定(オイオイ)。ちょいと気になるし、嫌な点を目つぶれば、面白そうな要素はまだ残っているので。
ただ、どうにもエヴァやゼロの使い魔がオーバーラップしちまうのは、仕様つ~ことでしゃーないッス。
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