二巻に入り、延々と権謀術数の政治的な駆引きが書かれています。ターゲット読者層ついていってるのかな?と別なことが気になりながら、別な意味で実は読み応えのある展開になっていくかと期待しつつ読んでいましたが、ん? 銀英伝のレベルまではやっぱり無理でした。
そっちは、ある程度まででメインは、ターゲット読者層が心情的に共感できる、軟弱少年の精神的な脆さの方みたい。社会に出たら、鬱になって引きこもってしまいそう・・・。
しっかし、第三巻に入るとやっぱりエヴァの亜流としか思えないんですが・・・それでもそこそこ引っ張る筆力はベテランですね、本当に。
ただ、目新しさは全くなく、読んでいて衝撃を受けることも感動もない。それでいて、異世界としての架空のものを構成していく論理的な世界観、稠密性とかは、結構、素晴らしいと思います。
でもねぇ~、その世界観を今更の手垢のついた拒絶反応や暴走で、イベント起こしても正直乗れないッス! 美少女との嬉し恥ずかし、エロエロノリで薔薇色展開の方が、むしろ、商業的にも成功しそうなのになあ~。
ラノベというジャンルには、玉石混交で、まれに凄い新機軸のアイデアで斬新過ぎて、驚愕する場合もあるのですが、これは旧型の延長線上でのあまたあるうちの一つの域を超えない水準です。
今、読んでいる限りではね。
肝心の眼鏡っ娘もいなくなったら、読むところはハーレム部分だけなのですが・・・。とまあ、いちゃもんつけつつ、続巻を読む予定の私でした。
実に志の低い読者です。
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