
これも私が知りことが何にも書かれていない、単なる図形遊戯の本でした。ショックが大きい(号泣)。だっていろんな図表やら、地図やらに昔のユークリッド幾何学よろしく補助線みたいなのをバンバンひいて、やれこれは何とかの線で何かを示しているとか言われても勝手にやって下さいとしか言いようがない。著者達の妄想を本で後追いさせられるのは勘弁して欲しい。イエスの墓がどこにあるって…??? 適当な山にあると言われてもねぇ~。この本のどこにそんな説明があるのやら?
知的好奇心をいたく刺激した「レンヌ=ル=シャトーの謎」と比べると、私的には思わず焚書処分にしたくなった。しかもあの本よりも後に出ていていろいろと批判しているのは、いいのだけど瑣末な事ばかりで一番大切な聖杯とか血脈に関する部分は、説得力が更に無いんだもん、使えな~い。というか、どっか他の本で読んだことばかりだし。
私の興味のある歴史的な事実に対する謎解きはほとんどなく、単なる宝(=イエスの墓)探しゲームになってしまっている。しかも、個人的にはどうでもいいことを基準にあれこれと適当なことを言ってる気がしてならない。途中でまともに読むのに耐えられなくなり、地図や図が出ているページは飛ばし読みしたが、それでも読み価値があるところを見つけられませんでした。あ~あ。
そうそう思い出した! 以前も似たような思いがあると思ったら、「隠された聖地」があった。まさにアレと同系列の私の嫌いなタイプの本です。そっか、そっか、自分で納得。逆にいうとあの本を面白いと思った方なら、この本も面白いはず。
私はこの手の本が嫌いなんでどうにも合わない。図形問題は好きですが、こんな一人よがりな論理による、宝探しで図形をいじるのにはやってらんない。久しぶりに大外れの一冊でした。さて、これ売り飛ばそうっと。少しでも回収して先週1万6千円も出して購入した本の資金に回さなければ…。うっ、頭が痛い(涙)。
イエスの墓(amazonリンク)
関連ブログ
「隠された聖地」ヘンリーリンカーン著、荒俣宏訳 河出書房新社
「レンヌ=ル=シャトーの謎」 柏書房 感想1
僕もこの本を持っているのですが、積読状態です。(苦笑)そういえばこれも『イエスのミステリー』と同じNHK出版ですね。なんだかNHK出版に対する考え方を少し変えなければならないような気がしてきました。
『隠された聖地』(これは本当につまらなかった!涙)と同系列なら、やっぱりaliceさんのアドバイス通りに読むだけ時間の無駄になるかな。
ななさん>こんばんは。『隠された聖地』がつまらなかったなら、おそらく読まない方が正解かと思います。正直かなりきつかったです、私の場合。なんかすっごく題名的には惹かれるんですけどね(笑)。図書館で借りるならまだ許せますが、買ってしまうと私のように泣く羽目になりますよ~。ご注意下さい。もっともamazonのレビューでは好意的な評価が多いのですが…私的には不思議???
正直騙された感じが・・・。図形がたくさん出てくるのでそういうものが特にお好きなら別ですが、読み物としては避けられた方がいいように思います。他の本を買われた方がいいですよ、きっと!