2009年11月20日

「叙情と闘争」辻井喬 中央公論新社

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詩人、というよりは言わずと知れた、知らなきゃモグリの西武流通グループ(セゾングループ)のトップである堤清二氏の回想録。

新聞に連載してたんですね。ほお~。

著者の本は、昔、何冊か読んでいてコクドや更に有名なかつての衆議院議長の話なども数々の本で知っていたのですが、いつもにも増して、散文的だなあ~。

勿論、押さえた表現の中にちらほらと鬱屈した思いと理想と挫折からの反動らしき、類い稀なる行動力の源が見え隠れするものの・・・どうかな、面白いというタイプの本ではない。

人脈やコネというものが、やっぱり違うんだなあ~と庶民の私は思う反面、もうこの歳になると羨ましいという気持ちも率直なところ、浮かばないなあ~。

ただ、セゾンも過去のあだ花として歴史的には終わるのかなとも思う。感性に訴えかけるCMやかつて流行った美術館・文化路線なども、一過性のもので終わってしまった感は否めないだろう。

以前、通信販売協会(JADMA)のセミナーで西武系の通販のマーケティング担当者と知り合いになり、話した時も正論だけど、リアルな数字を見ないなあ~と強く感じたけど・・・。オーナー企業は、そうなるんでしょうね。

もっとも、私が勤めていたオーナー企業も、去年か創業以来初(?)の赤字になり、経営権を譲渡するとか言ってたし、似たようなもんか。

コツコツ地道にやりゃいいというもんでもないし、やっても報われないことも多いのも事実だけど、それでも腹くくってやらねばねぇ~。

率直なところ、まさにお友達紹介といった回顧録以外の何物でもないですね。よく誰も読まない自伝を自費出版して、知人や家族に配って閉口されることがあるが、あのパターンに限りなく近い。

まあ、著者だから許されるところもあるのでしょうが、ほとんど得るものもないなあ~。ただ、阿部公房とも面識があるとは、意外。顔広いなあ~。

そして、それ以上に驚いたのは、三島由紀夫とだいぶ関係あったんですね。かの楯の会の制服等に絡んでいたとは・・・これは大いなる驚きでした!! へえ~。

でも、本書はすぐ忘れられて埋もれていく方の本でしょう。読まなくても良かったと思いました。

あとね、西武リブロも以前は品揃え良かったんだけどね。今は、町中の消えゆく本屋の一つでしかないです。時々覗くけど、客がいないもんねぇ~。寂しい限りです。

あと・・・読売だから駄目なのかな? 日経の「私の履歴書」だったら良かったのかもしんない? 偏見かな?

叙情と闘争―辻井喬+堤清二回顧録(amazonリンク)
ラベル:セゾン 書評 西武
posted by alice-room at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 未分類B】 | 更新情報をチェックする
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