2009年12月30日

「職業・殺し屋。」2~11巻 西川秀明 

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リアルタイムで掲載されているのは読んでいますが、単行本でまとまって読むと、なんとも素敵!

相変わらず、UG的なノリはそのままでネットとか個人の枠を超えて、社会や国家のUG部分へと対象範囲を拡張し、ヒートアップ。

勿論、警察の公安を超えた存在の「御犬番」とか、江戸時代の忍者っすか?というノリだけれど、かなり面白い♪

荒唐無稽のようでいて、さりげなくもしかしたら有り得そうと思わせる設定がうまい。マフィアとかもそうですが、アンダーグラウンドな世界を描かせると妙に生き生きとしてきますね、著者さん。

その手の本を資料として読み漁ってそう。

まあ、公安関係の話は、暴露本とかもありますが、実際に確かに優秀な人が多い感じみたいですね。人物としても切れるし、よお~く調べてまるようです。父の知り合いにもいましたが、ちょっと違うんですよ・・・。

国家権力なめちゃいけません! 私が某大学に入学した時も、うちの父宛に上司から、君の息子さんは自治会関係大丈夫と釘刺されたらしいですし・・・。

誰にも話してなかったはずですから、おそらくあの大学への入学者を全員チェックしているか、何かのDBに私がヒットしたということでしょう。

そういやあ~今の就職先も反社会組織のDBでチェックしてるもんなあ~。今時の企業では普通ですが、あのDBのメンテや運用の仕組み、面白そう・・・。結構、その手の興味有り。

その手の話は、面白いけど、ご法度ものなのでお口にチャックと。以前いた通販の顧客リストネタなんて、限りなくグレーだもんなあ~。

とまあ、余談はおいといて。
この作品、どうにも救われない系の話でややもすると鬱展開なのですが、そのくせに一方で、妙に今時のご時勢には忘れられているひたむきさや自分の夢の為に努力する熱情など、およそ正反対のものが全面に採り上げられていて、人間の持つ矛盾がそのまま肯定されていて、そこがまた他の作品には見出せない魅力になっています。

まともな正攻法じゃないんだけど、それでも熱い想いがあり、その為への努力だけは死んでも貫き通す。汚れても踏みにじられても、それでも初心を貫き通す、今の人が一番無くしてしまったものが描かれていたりする。それが胸にぐっときたりします。

でも、酷い話なんだけどね。バンバン人殺しちゃうし、殺されちゃうし、およそありとあらゆる屈辱を受けさせられちゃうんだけど。それでも、それだけじゃないものを描かれているように思えます。

どうしょうもない「殺し屋イチ」とか「オールナイトロング」とかとは、そこが根本で違うのかな? 「闇金ウシジマ君」はそこまで酷くないのだけれど、あちらの方波120%鬱だからなあ~。

現代版必殺仕事人、かな? 但し、こちらは絶対にTVで放映できない版(笑)。善悪で人を裁くのではなく、徹底した快楽殺人ってのもなあ~。

現代では、むしろ善悪の基準が壊れちゃっているので、かえってそれを口にすることで嘘っぽさを感じてしまうこのご時世。むしろ、個々人の欲望である快楽殺人を根底にすることの方がリアルなのかもしれません。

その方が信じられる悲しい現代ってね。でも、この作品ってスキ。
「ああ・・・
なんて卑しい仕事なんだ・・・」
全くもってその通りです。

職業・殺し屋。(amazonリンク)

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「職業・殺し屋。1 」西川秀明 白泉社
ラベル:コミック
posted by alice-room at 19:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 【漫画 アニメ】 | 更新情報をチェックする
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