目次をざっと眺めただけで、岩波とか雄松堂とかでは死んでも出版されない本であることが分かります。まあ、いつもながらの徳間さんだから。
そして目次だけ見れば、もう内容が分かるでしょう。読む必要はないかと。信じる、信じないという段階以前で、この手の創作を楽しめるか否かの問題に移行しちゃいます。
こじつけでも何でも一見すると合理的に思える(錯覚できる?)だけの内容だったら、まだ、読んで楽しむ事もできるんですが・・・。
あまりにも論理の水準、つ~か、それ以前の論理破綻が酷過ぎて、読み進めることを断念しました。理性が拒否反応示しちゃいまして・・・。
たぶん、某国のファーストレディが寄稿していたというので、世界中から奇異に思われている(雑誌が? ファーストレディが?・・・後者だけど・・・)、あのムーでさえ、採り上げないじゃないかと思うけど・・・。
採り上げるか、あそこなら。文字が書いてあって、読者が食いつけばOKが採用基準みたいだし。
~記紀よりも遥か以前に成立しながら、正史から葬られた「禁書」に隠された謎を解き明かす~巻末裏の宣伝コピーから。
本書を楽しめる才能のある方が羨ましいです。
著者さんはそうだね、リン・ピクネットとかああいう人系ですね。なんでも自分の思っている考えに使えそうな箇所をありとあらゆるところから、引用し、曲解に曲解を重ねて、全然違うものとして、自説の正当化に使っちゃう、そうあの感じです。
引用されている本自体もトンデモ本で、トンデモ本の説明や論理補強にトンデモ本使われても、苦笑以上の何物でもなくて、辛くなっちゃうの。
笑える水準を、どっか外してしまっているかも? 私には笑えなくて読破を挫折した本です。
【目次】謎の竹内文書―日本は世界の支配者だった! (徳間文庫)(amazonリンク)
1章 消された神々
人間が神々を裁くことはできるか?
消された神々
古事記より古い竹内文書
壮大な伝承の世界
竹内文書の悠久無辺な時・空間
二つの系統がある日本の神々
天之御中主神は至高神ではない
皇室の祖神・火の神と「火の路」
世界の真の主神ー神随南無天地人
2章 SFの宝庫―竹内文書の世界1
竹内文書の「創世記」
宇宙創造深化の七段階モデル
神々の故郷はプレアデス星団
飛騨の立山に降下した”円盤”
何度もおこったノアの洪水(大異変)
人種の発生は大異変が原因だ
核戦争(?)に敗れた天照大神
エスパー天皇とミュータント天皇
桃太郎は地球の警邏隊長?!
竹内文書に載っているムーとアトランティスの沈没
神々からの警告と予言
黄金時代はあった!
竹内文書の神々も”メトセラ”だ
天浮船は円盤か?
勾玉は天文学的計算機
ヤタノ鏡は刻まれたヘブライ文字
謎の金属ヒヒイロカネとオリハルコン
3章 日本は世界の中心―竹内文書の世界2
エホバは天一天柱主大神
人間(五色人)誕生をめぐる謎
アダム=イブは兄弟だ
六大州の起源
ローマ帝国をつくったのはモーゼだ
外宮の御神体にモーゼの十戒石が
裏十戒の謎
「キリストは日本で死んでいる」
釈迦も孔子も日本で修行した
太古代の空にひるがえった「日の丸」
菊の紋章は情報文明のシンボル
日本にもあったピラミッド
4章 古事記成立のかげに
「古事記以前の書」はたくさんある
古史古伝の共通の核
開かれたシステム「外八州モデル」
偽書は古事記か?
万国史抹殺運動
古事記編纂の内幕
ユダヤに占領された大和
最後の大仮説「弥生文化大革命」
5章 竹内文書継承者の歴史と受難
竹内巨麿ー出生の秘密
文明開化と仇討修行
もうひとつの出世譚
天津教開顕
弾圧と抵抗
拷問ー敗北
反撃ー無罪
竹内文書の真の継承者は?
神代文字とシャンカ文字
御岳教と山岳信仰
皇祖皇太神宮の謎
竹内巨麿の本当の出自は?
真の継承者は山人族だ
6章 開かれた文明論
天津教的天動説
異端者狩りと偽装工作
文書は古代にすでに改訂されていた
竹内文書はなぜ弾圧されたか
竹内巨麿の悲劇
竹内文書を生かすみち
タイムカプセルの開かれる日
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