2010年02月11日

「AppleジョブスのiPod革命」伊藤 伸一郎 ぱる出版

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iPhoneにはまって以来、今まではどちらかというと嫌っていたMACについて関心を持ち、雑誌等でも読む記事以外のことが知りたくて手にした本です。

残念ながら、著者は他の本や記事を元に適当にまとめて書いた本のようで、直接関係者に取材したわけでもなく、また、ある程度の長い期間、関心を持って、ずっと情報を集めてフォローをしていたようなことも無さそうです。

聞いたことのあるような内容を元に、ビジネス書として受けそうな「カリスマ経営者」として描き出し、読者にもそういう見方で読むことを進めていますが、あまりにもコンピューター業界に無知であり、本書のそこかしこに門外漢が半可通で物書いてます。

っていうのが、如実に出てきて失笑を禁じえません。

自社製品を製品発表会で使用してみせるジョブスを称えるよりも、自分が仮にも本として書こうとする対象人物について、もう少しお勉強しましょう。

率直な感想としては、最低ランクですね。

よせばいいのに、最後の章では日本のカリスマとして本田宗一郎や孫正義を挙げていますが、どちらも正確な記述ではなく、著者の無知さ加減をさらに露呈しています。

CNETとかITPROとかのニュースでも読んでもう一度勉強し直した方がいいですよと言わざるを得ません。

私的には、ipod以降のiPhoneへ繋がる、視点や経営戦略などを少しでも知れればと思いましたが、意味の無い本でした。

ありがちな大衆紙の特集記事レベル。とっても残念です。もっと素敵な本できちんとした情報を知りたいものです。
【目次】
第1章 世界を塗り変えるカリスマジョブズ栄光の軌跡―世界で最初にパソコンを作り、ピクサー、iPodで世界中を熱狂させた男
第2章 世界中の音楽を変えた「iPod」の衝撃―世界で初めて音楽ソフトとハードを融合させた男の第三の挑戦
第3章 孤高のジョブズカリスマの誕生秘話―なぜ彼は自分が創業した会社から追い出されてしまったのか
第4章 ジョブズ挫折の日々と「ピクサー」の成功―アップルから追放されて再起不能のダメージを負ったカリスマの一二年間
第5章 創業者ジョブズの奇跡のアップル復活劇―「iMac」「iPod」でカリスマ・ジョブズが帰ってきた!
第6章 ジョブズと日本のカリスマ経営者を比較する―本田宗一郎と孫正義を通してアップル・ジョブズを見る
AppleジョブスのiPod革命―マッキントッシュ、ピクサー、iPodを生み出した男のカリスマの証明(amazonリンク)
posted by alice-room at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | 更新情報をチェックする
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