

ここには、グリーンマン等を含めて保存状態の良い柱頭装飾などがたくさんあり、こんなのを見ていたら、あのクレルヴォーのベルナルドゥスの有名な批判ではないが、とてもではないが、物静かに神を瞑想するのは難しいだろうと思う。あの言葉を実感をもって共感できた!

さまざまな図像に心惑わされて、とても心穏やかにはいられない。上野の西洋美術館で、少しだけこういった柱頭装飾の写真を見たが、実物の圧倒的なパワーにはかなわない。

上は「アダムとイブ」の図像。
他にも『グリーンマンの世界』みたいのがいっぱい。

こりゃ、目の保養どころか、目の喜び&楽しみとなってしまうことでしょう。中世の手彩色写本(manuscript)まであって、想定外の喜びでした。


ここには、聖遺物箱も実に多数。足の形をしたものなどもあり、結構、お気に入り(笑顔)。
あの有名な処女(おとめ)と一角獣(ユニコーン)のタペストリーを持っているのもこちらです。入場者があまりにも少ないのが意外。確かに通好みかもしれないが、もったいない限り。
(それらは二回目に行った時のものを後ほど紹介しますね。写真も多数有り)
美術好きでルーブルを何回か見た後は、是非こちらにも目を通して欲しいですね♪

実に見所が豊富です。何しろ、本物の中世の修道院関係の建物ですし、あのクリュニーですから!!
この柱の見事さは、ゴシック建築以外の何物でもないでしょう。ウットリ♪


過剰な装飾が堪りません! 建物の外装を見ても、ユニークなガーゴイルもいろいろあるし、壁に描かれた日時計とかも面白い。巡礼教会だったんでしょうね。サンチャゴ=デ=コンポステーラへの。

その証(あかし)に、建物の至るところにつけられたホタテ君達。サン・ジャックの巡礼への印ですから・・・ネ。

ここは、美術館も魅力たっぷりなのですが・・・、気づかないと行かないかもしれない場所があったりします。
そちらの紹介も2回目行った時の記事にまとめて紹介しますね。
中世美術館を満喫した後は、そこを出た目の前の通りが古書店街だったりする。ブッキニストの通りからはそれるけど、古書店が何店か並んでいた。
1冊20セント。本が高いヨーロッパにしては、破格ではないでしょうか?
何店か店頭の均一棚を漁るが(海外に行っても漁るなよ・・・)、フランス語の小説が多くて諦める。読めないし・・・、美術書等写真が多い雑誌やムック系の本だったら眺めるだけで楽しめるんだけどなあ~。
なかなかそういうものは見つかりませんでした。
のんきにオープンカフェを楽しむ気力も奪われるほどの暑さの為、室内でサンドウィッチをほおばり、コカコーラで流し込む。
さっさと食べると、いざ、ツレの希望の奇蹟のメダイ教会へ!
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「グリーンマン」ウィリアム アンダーソン 河出書房新社
「修道院」今野 國雄 岩波書店