写真が無いので別途書くが、クリプト巡りが13時半からだったので、それらが終わった後、堂内に戻り、午前中とは違う色に変わったステンドグラスを撮っていた。
そして夕方近く4時過ぎかな?
体力勝負の塔に登ることにした。前回、登っているので今回はどうしても登る必然性はないものの、まあ、久しぶりに高いところから眺めてみたいしね。ガーゴイルや塔の外側の高い位置の装飾は、こうでもしないと見れないから。
だが、高所恐怖症のビビリの私には、かなり辛いんだよねぇ~。めちゃくちゃ狭いとこ、もう膝がガクガクするまで登って降りることになるから。何よりも・・・(後述)。

この位置から見ると、薔薇窓も違って見えるし、何よりも大聖堂の垂直性の感覚がまた別次元で感じられます。

飛び梁(フライング・パットレス)です。質実剛健っぽい。

手前の街並みと奥の緑が、街を一望している感じですね。

登り階段の途中で、たま~に塔の外へ通じるところがあり、そこに出て塔の外壁を下から見上げたところ。
両端にガーゴイルの不可思議の生き物がいるの分かるかな? ブタさんみたいな、ずんぐりむっくりした奴。

この階段を延々と何十分も登っていく。何百年も人が歩いたせいで、もうスベスベの減っていて滑らか過ぎるぅ~。中央側に、手すりみたいなのあるでしょ。まるで樹につたが絡まるかのような造形で、これも下からずっと上へ繋がっていくの。
右側の石の開口部、注目!
そのまま外に落ちそうな状態。や、やばいっす!
だから、次の写真のように金網が張ってあるんだけど、なかったら、墜落して死にそう・・・(涙目)。最初に来た時、そこから風が強く吹き込んできて、本当に怖かったことを思い出しました!!

すぐ側にガーゴイルがあるの分かる?

屋根の中央を見てればすぐ気づきますが、縦(身廊)と横(翼廊)が交差して十字になっています。大聖堂のプラン(平面図)は、たいていこういう風に十字架を象徴していたりします。

写真中央近くの建物の天辺にある像。
これは羽無いから天使じゃなさそうですが、誰だろう?

ここは塔の周りを一周するようになっていた部分から眺めたもの。塔のバルコニーみたいですね。

バルコニー(?)だけに、装飾も凝ってます(笑顔)。
実際、誰だけの人が見たか分かりませんが、神に捧げる聖堂建築で手抜きはできませんからね。目立たない部分にも、丹念に作られています。

この視点は珍しいでしょ。ガーゴイルを上から眺めたところ。
風雨にさらされ、年月を刻んできたことが分かります。

こちらは別なものを下から見たところ。

壁部分の左側はトカゲもどきの不可思議な生き物。

識別できますかね? 草の模様に隠れて、下の方に人らしき形があるのを。

この天使さんは、誰でしょう?

草木の模様みたいですが、これって魚だよね?目と口あるし。
当時の修道院などでは、肉は駄目でしたが、魚は自然に水の中に湧いてくるものと考えられていて、植物と一緒の扱いでした。
即ち、食べてもOK!
たっぷりのバターとオリーブオイルを使い、ふんだんに卵なども使って豪勢な魚料理食べられてたみたいだしね。クリュニー修道院なんて、その筆頭ですから(笑顔)。
修道士達は、これをみて晩御飯の献立とか考えてたりして・・・?

この聖人は???


聖人の右の足元には、迷える子羊がいますね。十字架持ってるし。

そう、この狭さ!! 50センチないんじゃない?
身体を横にしなくては、とうてい通れません。デブお断りの無言の拒絶?
ただでさえ、高所恐怖所の私がむき出しの外側部分で、しかもこんな狭いところを通れっていうのは、脅し以外の何物でもありません。
冗談抜きに、洒落にならないほど怖かったです。足すくんでビビリながらもどうにか、ここの隙間を進んでいったけどね。
見晴らしの良さと命の危険度のトレードオフは勘弁ですね。ふう~。

今の隙間を通って、身体を斜めにしつつ、無理矢理写真を撮ったもの。
見た目より、はるかに狭いんだから~。

あれだけ苦労してるんだから、これぐらい眺望は見せてもらわないとね。左側で半円形の緑の公園ですが、以前来た時は、ちょうど工事中でした。
あの時は何にも無いように思えたけど、これ作っていたんですね。へえ~。

戻りは、今来た道を延々と降りていきます。数十分かけて。
本当に床がつるっ、つるっです。滑るぅ~。
塔から落っこちなくて、本当に良かったとほっと一息。
シャルトル大聖堂4~フランス(20100624)へ続く。
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