
さて、歴代国王の墓所であり、ご覧のように彫刻もそうそうたるものですが、埋葬されていた遺骨等はフランス革命の時にみんな引っ掻き回されて放り投げられ、どれが誰のものやら分からない状態になったそうです。
現在は、この後に行く地下墳墓(CRYPT)にみんなまとめて葬られているとか。

こちらは木彫りの彫刻です。


しかし、色鮮やかなステンドグラスですね。白いところは、まだガラスが嵌められずに修復中なんでしょうね。

中段のトリビューンとか、やっぱりゴシック建築最高~!


ステンドグラスの上部に五芒星。
全体の色使いもずいぶん違う印象ですね。

外壁。薔薇窓。

フライング・パットレス。
シャルトルの軽やかさは、まだ無いですね。
とか言いつつ、良く見てみると、シャルトルの方が野暮ったいかも?


ガーゴイルも勿論、忘れてはいけません。

サン・ドニの門は、あっさりしてますね。


あのシャルトルのような、今にも柱から独立して離れようかとするが如き人像柱はないですね。

そうそう、実はサン・ドニってちょっと変わっています。
何が変わっているかというと、普通は内陣を囲む周歩廊は、無料で出入り自由なはずなのに、ここは有料だったりする。
普通に信者の方がお祈りをする内陣だけが出入り自由で、周歩廊、二階部分、クリプトはまとめて有料になってました。

へえ~、教会にしては珍しいですね。ここはタンパンとかイマイチ物足りませんでしたが、墓標としての人物彫刻やステンドグラスなどはなかなか興味深かったです。
たとえフランス革命で割られたものであっても、かなり精巧に復元されているはずで(お手本にシャルトルがあるからね、見ていて楽しいです♪
ステンドグラスは壊されてもゴシック特有の垂直志向の柱など、魅力満点でした。

こんな意匠の彫刻もあるしね(笑顔)。
サン・ドニ大聖堂3~フランス(20100625)ヘ続く。