2010年08月08日

「SEのためのIT英語入門」板垣政樹、小坂貴志 翔泳社

確かにIT業界は、圧倒的に英語で最初に、且つ豊富な情報・資料が提供され、日本語のドキュメントなんて入手できない場合が往々にしてある。

各種バグやエラーの情報、導入されたパッケージソフトの使用説明書から何から何まで英語だったりすることもザラでしょう。私も実際にそういうの扱った経験何度もあるし。

英語は道具として必要なのは分かるのですが、その意味で本書は役立つようには到底思えません。

特に、本としてまとめるネタが足りなかったのか、第1部とかは、普通の英語学習法のまんまで、わざわざこのタイトルの本で扱う必要性を感じません。つ~か、要らんし、こんなの常識過ぎませんか?

高校生の英語の読解法の参考書かと思ったわ。

でね、どうでもいいような略称の正式名称を書いていたり、意味無くね?
極論すると、NHKは日本放送協会の略ですよ、みたいなレベルの記述があってバカかと思った。NHKはNHKでいいでしょう。

単語が何を示しているか分かれば、実務では十分です。

あとさ、LINUXの説明された英文の文章と出てくるんだけど・・・、個人的にはほとんど1パラグラフぐらいの分量の英語説明してなんの役に立つのかしらん?

あんなの文章のうちに入りません。

通常のニュース記事の1アーティクルでもはるかに文章長いよ。つ~か、毎日、iPhoneでTHOMSON REUTERSのTECHNOLOGYカテゴリの記事とか、MSNBCの
TECH&SCIENCE、NYTIMESEの最新ニュース、あとBBCとかで記事眺めていれば、テクニカル・タームは勘で分かるって。

だって、同時に日本語のITMEDIAやITPro見てれば、同日か、翌日ぐらいに日本語で似たような内容が紹介されるから、すぐに察しがつくはず。

似たような内容・情報を英語・日本語混在でチェックしてれば、さすがに関心のあるテーマなんだし、よっぽど駄目な人じゃなければ、分かってくるでしょう。

私の場合、それと同時平行してグーグル・アラートでも英語の記事来るから、単語は知らないの多いけど、とりあえず、文章の大意や概要は理解できるでしね。

少なくとも本書で採り上げられてるレベルほど低くては、英語でどうこう言う前の話だと思います。

まして、仕事に絡むなら、否が応でも英文目に触れてるはずなんで、本書はとにかく役立たずかと思う。

なんで、もっと突っ込んだ本にしないのでしょう?タイトルにSE要らんやんねぇ~?タイトルにふさわしい内容が存在しない本です。

最初、読んでいて失望し、時間の無駄になりそうで8割以上は飛ばして眺めてみましたが、肝心の英文が読むに値しないのでそのまま、廃棄しました。

古い本ですから、誰も読まないでしょうが、お薦めできない本でした。
【目次】
第1部 基礎編~リーディング基本を抑える
1. コンピュータ、コミュニケーション、英語
2. エンジニアのための検索術
3. リーディング基礎
4. 英文技術情報を読む
5. 英文ビジネスモデル特許を読む
6. 英文仕様書を読む
7. 企業Webを読む
8. eラーニングでITを学ぶ

第2部 実践編~最新テクノロジーを英語で読み解く
1. Linux
2. Java
3. Web Services
4. IPv6
5. Mobile Technology
6. Microsoft DirectX
7. Database
8. Network Security
9. Wireless Local Area Networks
10. XML
11. Bioinformatics
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ラベル:SE 書評 英語
posted by alice-room at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | 更新情報をチェックする
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