これは、ありそうでなかなか無かった本でした。怪しい陰謀論などには、法王庁の各聖省の名が挙げられるものの、実際にはどういった機関で何を担当し、どうやって運営されているのかって基本的なことは知らないままだったんで、こういう正しい理解を助けてくれる本は嬉しいですね。
検邪聖省の詳しい担当内容や禁書の実体や、秘蹟のことなど知りたくても何を調べればいいのか分からなくって・・・そういやあバチカンのホームページあったけど、組織図以外に詳しい説明ってあったかな? あまりきちんと読んだことないんだけど・・・。
修道会が実際に認められるまでどういった経緯や手順を経なければならないか、どうように聖人として列聖されるまで実務的な手順など、大変勉強になることばかりでした。
ただねぇ~、古いんだ、この本って。1966年だもん。ヨハネ・パウロ2世の前の前ぐらいじゃないかな?もしかしたら、もう一つ前くらい? 勿論、長い歴史を持つこの組織の基本が数十年で激変するとは思わないけど、組織が硬直したままでこの現代を生き残れるほど、甘いわけでもないだろうし・・・。
それなりに変更や修正が行われているのも事実。検邪聖省も名称変わってるもんね。中身が変わったかはさておき。
今の組織に関してでこの本があれば絶対に買いなんですけど・・・。最近、こういう本ってみないなあ~。カトリック中央協議会とかで、この手の本出しているかな? 探したけどそれらしいものないなあ~。
古いものですが、基本的なことを知るには役立つと思います。勿論、絶版です。amazonにも出てやしません(ちぇっ)。
関連サイト
カトリック中央協議会
関連ブログ
「ヴァチカン」南里 空海、野町 和嘉 世界文化社
NHKスペシャル「ローマ教皇、動く」(再放送)
「典礼の精神」ヨセフ・ラッツィンガー サンパウロ社
「信仰と未来」ラッツィンガー著 あかし書房
2006年04月04日
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