2006年04月10日

「ダ・ヴィンチ・コード」の盗作説退ける、英法廷

先週末の話です。ユダの福音書に注目が集まっていたので、採り上げるのが遅くなりました。まあ、結果は、当初からの予想通りです。話題作りの為に裁判起こしたというのが大方の見方でしたし、原告側はしっかりダ・ヴィンチ・コード便乗本をこの裁判のタイミングに合わせて出版してますしね。

映画公開の差し止めがあるとは、誰も信じていなかったのも明白です。一部の新聞が適当なこと(映画公開も危ぶまれる)を書いていましたが、常識的に考えてその線がありえないことも当然だったのですが・・・(過去記事参照)。まあ、とりあえずOKでしょう。この判決よりもユダの福音書の話題でかき消されてしまった感さえあります。うちのブログでも4月7日にはユダの福音書絡みの記事で、4600人以上のアクセスがあり、PVが1日で1万近くという信じられない事態でした。いやあ~、皆さんの関心が凄かったみたいですね。ホント。

「ダ・ヴィンチ・コード」の盗作説退ける、英法廷
【CNNより以下、転載】
ロンドン──世界的ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」の出版社を相手取り、作品の内容は盗作だとして、別の作品の執筆者2人が著作権をめぐって訴えた裁判で、英高等法院は7日、原告の主張を退ける判決を下した。2人に対し、出版社に裁判費用の85%分を支払うよう命じた。これまでの裁判費用は、100万ポンド(約2億600万円)を超えるとみられる。

「ダ・ヴィンチ・コード」のアイデアが盗まれたと訴えていたのは、1982年出版のノンフィクション「レンヌ=ル=シャトーの謎-イエスの血脈と聖杯伝説」を共同で著した、マイケル・ベイジェント氏とリチャード・リー氏。

両氏とヘンリー・リンカーン氏が3人で著した「~聖杯伝説」は、生き延びたイエス・キリストがマグダラのマリアと結婚し、子どもをもうけ、その血脈が現代まで続いているというアイデアを元にしたもの。このアイデアが、「ダ・ヴィンチ・コード」で盗用されたとして、著作権の侵害を訴えていた。

一方、「ダ・ヴィンチ・コード」の著者ダン・ブラウン氏は先月、法廷で証言。「~聖杯伝説」は参考にした数多い著作の中のひとつだとした上で、「ダ・ヴィンチ・コード」は「歴史」を元にした作品であり、「盗作ではない」と否定している。

高等法院は、歴史小説の特性などに触れながら、ブラウン氏の主張をほぼ認めた。同氏は声明を発表し、「問題が裁判自体に発展したことにも驚いていた。個人的な立場だけでなく、小説家としても判決を歓迎する」と語った。執筆生活に早く戻りたい、とも述べた。

全世界で4000万部を超える大ベストセラーとなった「ダ・ヴィンチ・コード」は、トム・ハンクス主演で映画化が決まり、今年5月に公開予定。今回の判決で、映画公開への障害もなくなった。


著者ブラウン氏は、別の作家から盗作だと訴えられたが、米国の法廷は昨年8月、ブラウンさんの主張を認め、勝訴している。

ダ・ヴィンチ・コード裁判、「盗作」との訴え退ける
【NIKKEI NETより、以下転載】
【ロンドン7日共同】世界的ベストセラーになったダン・ブラウン氏のミステリー小説「ダ・ヴィンチ・コード」は自分たちの著作の盗作として、作家2人が出版社の著作権侵害認定などを求めた裁判でロンドンの高等法院は7日、原告の訴えを退ける判決を下した。

 5月にはこの小説を題材にした映画が封切られる予定で、判決次第では上映に影響が及ぶ可能性も指摘されていた。

 原告は1982年に出版された「レンヌ=ル=シャトーの謎―イエスの血脈と聖杯伝説」(邦訳題)の共著者マイケル・ベイジェント氏とリチャード・リー氏。

 両氏の代理人は「ダ・ヴィンチ・コード」は「聖杯伝説」の核心的なアイデアを取り込んでおり著作権侵害に当たると主張。ブラウン氏は「聖杯伝説」は参考にした著作の1つにすぎないと反論していた。

 両著作はともに、イエス・キリストがマグダラのマリアと結婚して子供をもうけ、その血脈が秘密裏に今日まで続いているとのアイデアを中心に展開している。
posted by alice-room at 17:56| 埼玉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 【ダ・ヴィンチ・コードB】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Alice-roomさんのブログ、凄いアクセス数ですね。
これからもっと増えますよ。
ますますのご活躍を!
Posted by seedsbook at 2006年04月10日 20:37
たくさんの方に見て頂けるのは嬉しいですね! でも、あまり内容がなくて見た頂いた方を失望させなければいいのですが・・・(苦笑)。
今度はそちらの方が心配かもしれません?
Posted by alice-room at 2006年04月10日 23:15
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