
最近、改めて仕様書を書く必要に迫られ、基本的な部分からおさらいを兼ねてちょっと勉強しようかな?って思って買った本ですが・・・・。期待外れでした。
実際の打ち合わせの場を想定したサンプル会話が随所に入り、それを手順に落とし込む流れで説明されるのですが・・・。
正直、そのクライアントとの打ち合わせ部分が本書の場合、あまり役立っていないと思います。というか、その辺は既に分かっている人が対象読者じゃないの?
一見すると、分かり難い本ではありませんし、内容として挙がっているのもオーソドックスなどっかで見るようなあ~っていう流れで、その点では『基本』は満たしていると思うのですが、いまいちメリハリがなく、書き連ねられている感があって、ポイントがつかめません。
(冗長ではありませんけどね)
あとね、実はタイトルの一部に「図解入門」なんてキーワードが入っていますが、入っている図は正直何の役にも立ちません。というか、邪魔。意味のある図にして欲しいし、図を見ただけで要点が視覚的に理解できるまで、考えたものにして欲しい。でなければ、不要です。
で、最終的に私が一番の目的にしていた仕様書の書き方という点では、ほとんど価値がありません。単なるプロジェクトのフロー説明(初心者向き)。であって、仕様書を書く為には、使えませんでした。
【目次】図解入門 よくわかる最新システム開発者のための仕様書の基本と仕組み―成果物によるプロジェクトマネージメント入門 (amazonリンク)
第1章 システム開発の流れ
第2章 業務分析―要求定義書
第3章 システムの検討(1)―要件定義と基本設計
第4章 システムの検討(2)―外部設計
第5章 文書作成における注意点
第6章 要素の抽出―外部設計と内部設計
第7章 スケジュールと見積もり
第8章 工程の進め方
第9章 仕様変更に対応する―要求管理
第10章 不具合に対処する―障害情報
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