2006年05月24日

「歌麿おんな秘図」大下 英治 ベストセラーズ

utamaro.jpgまあ、艶本というか、ありていに言っちゃうと男女の関係を扱ったエロ本でお子様に読ませてはいけないような本になってしまうのかな?

でも、著者の手にかかるとなかなかの読み物になっていたりします。実際、文章が実に上手い感じがする。欲を言うと男女の心情の機微とかにまで描写が進むと、あっというまにいかめしい『文学』という名称だけ高尚な部類になるのですが、閨房(ベッドの中のこと)の行為自体に多くの比重が割かれているのでそれは無理か。

もっとも、それ故に楽しいんですが・・・。人様に迷惑をかけない範囲で楽しみましょう。

まあ、難しいこと言わずに、ちょっとした息抜きに軽く読むと面白いです。車内で読むのにはちょっと抵抗ありますけどね。さすがに私も聖人君子ではないので・・・目が血走ってしまいます。こんな本を読んでいたら、車内で痴漢に間違われても言い訳できませんって。

いかにも男が喜びそうな話ではある。日刊ゲンダイの怪しい記事よりは、こっちの方が面白いけどなあ~。日常に疲れているサラリーマン向けか?でも、図書館とかでも見たことあったような・・・。図書館もこういう本ならOKなんだと驚いた記憶があった。だったら、富士見文庫やフランス書院でもいいような気もするが・・・。 

うだうだ書いてますが、そういう本です。お薦めしませんが、読みたい方はどうぞ!

歌麿おんな秘図(amazonリンク)

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posted by alice-room at 22:58| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 小説A】 | 更新情報をチェックする
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